やっぱり杉林は東山魁夷

あまりに暑いので山に行った。
海はふつうに目の前にある。砂地にじりじりと照りつけるお日様の輻射でむやみやたらに暑いのだ。

車で一時間半、冬期には1メーターくらいはかるく積雪のある山の中。
やっぱり暑い。けど風は涼しい。
それでも凍ったペットボトルの氷がみるみるうちに融けてゆく。


大してやることもないので杉林をスケッチする。当然長谷川等伯のようにはいかない。(あれは松林)
同じパターンが延々としかし複雑に絡み合う表現は大の苦手。
広葉樹林は筆でpetapetaしてごまかせるが、杉林はそうはゆかない。描いていると腹が立つくらいに無茶苦茶になる。
しかも、ほとんど葉っぱはブリジアン(緑色)の単色にしかみえない。


強い紫外線に眼をやられて色も形もみえなくなってくる。
くそっ!と思いながらごまかす。が…
やっぱり無理だこんな細かい几帳面な仕事。杉林ときたらやっぱり東山魁夷のもんだわ、と脱帽。
修行が足りんのう、って1年に数枚しかかかなけりゃあ当然か。
根気体力も才能のうち。