2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ジョン・デイクスン・カーを読んだ男

「ジョン・デイクスン・カーを読んだ男」論創海外ミステリ68 ウイリアム・ブリテン 論創社 ISBN:9784846007515 C0097 ミステリー好きには見逃せない癒しの一冊。 出来の良い短編集でもあります。こういうジャンルのものを書くには年期とアイデアが必要で、…

最近のドラマ

最近のドラマって、漫画ヒット作とかの原作が多いですね。TVドラマって消費もの扱いだから時間と手間かけて質の良いものを作れないのだろうなあという事情がかなり透けて見える。 「オルトロスの犬」を何回か見てみたが、配役は舞台現役の大御所ベテランで固…

スケッチ

久々にスケッチ。年に数枚しか書かないこのごろ。ノルマは達成したか!? 一枚は、忠山(ちゅうやま)とそのふもとの手角(たすみ)の集落。もう一枚は島根半島の枕木山(まくらぎさん)系。 北に向かって描いているので右(東)に忠山、左(西)に枕木山が…

連休のようで連休でなし

土曜は半ドン、日曜日は大会、月曜日は二日酔いで、火曜日は出勤だがお情けで午後から休みに。 で、昨日はやっと本当の休み!と喜んで道の駅めぐりをして「明日も休み!」と思ったら勘違いだった。出勤です。次の土日が本当の「連休」か! といって何をする…

2号 行軍

修学旅行が中止になって、在校生500名余りで行軍をしたとの記述です。一種の遠足ですが、三泊三日の行程。 無論基本的に徒歩のうえに、演習を行ったというのでそれなりの装備を担いでということになります。松江から安来を経て米子泊が一日目。翌日弓ケ浜…

2号 発火演習

現在の大庭町(おおばーちょう)は、住宅地。市街から少し離れていますが、やはり町中です。 のちにこのあたりに軍隊の駐屯兵舎・練兵場?がおかれ、現在その敷地は県立松江工業高校になっている筈です。 ほかの記事に「うさぎ狩り」をしに行ったというもの…

イベント終了

何週間にもわたって我が家を席巻致しておりました複数のイベントの、最後の奴が昨日終了いたしました。久しぶりにゆっくりとした朝を迎えております。といつつ、自分を除く関係者スタッフは、多分今猛烈な二日酔いに悩まされていることでしょう。打ち上げの…

松江水灯路

松江水灯路がはじまりました。城山の行灯の数が去年より増したような気がします。 大手門前お堀端の堀川めぐり乗り場の前には、船舞台の上で琴の合奏が催されていました。都会と違って松江の町中は暗い。ゴーストツアーというのが最近人気ですが、多分半端で…

書き起こし雑談

今まで資料室の現物をお借りして「学友会雑誌」の書き起こしをしておりましたが、このたび事情によりお返しする事にしました。 これからはスキャナーで取り入れていたPDFファイルを参照し乍ら書き起こし作業をする事になります。 現物の方が取り扱いやすいと…

死者に祈りを

「死者に祈りを」上 フェイ・ケラーマン 創元推理文庫 ISBN:9784488282134 C0197「死者に祈りを」下 フェイ・ケラーマン 創元推理文庫 ISBN:9784488282141 C0093デッカー&リナ・シリーズの第9作目だそうです。このシリーズに描かれるユダヤ人社会というか…

ちょっと休憩

って、やたらと更新が止まっておりますが、この時機毎年イベントが重なっておりまして、今年は其の上に野暮用がのっかっております。おかげで今週はほとんど本を読む時間がとれずにいます。ただいまフェイ・ケラーマンの「死者に祈りを」と「プログラマーの…

運動上の注意の5

「その筋の情報」とは何だ、とか人口や死者の総計を示さずに数をしめしてこれこれと言われても困ります。 ところで地域は日本国内でしょうか。 日清日露戦争が終わった頃の事ですから、人口=国力の時代。戦死者の数、病死の数、出生数など公表したら国賊も…

岬一郎の抵抗

「岬一郎の抵抗」上 半村良 毎日新聞社 ISBN:4620103535 C0093「岬一郎の抵抗」下 半村良 毎日新聞社 ISBN:4620103543 C0093 さすが目黒考二が推すだけのことはある。これは名作。 久方ぶりの半村良だが、やはりこういう大御所はさすがに文章がひと味もふた…

運動上の注意の4

わざわざ項目をたててこんな短い(わかりきったことの)文章しか書かないのはいったい何故よと、つっこみたくなる。 題目を見る度に江國香織の「泳ぐのに…」の題名を思いだしてしまう。呼吸云々の項が決め手でこの文章を書き起こす意欲?がでたのですが、統…

運動上の注意の3

わざわざ項目をたてて書く内容でも長さでもないような。しかも言っている事は要するに運動した後は腹が減る、くらいなことで、なんだか小難しいいいかたをしていますが其の程度のことのような。 笑ってよいのか悪いのか。しかし、作者は大真面目です。当然の…

プリンセス・トヨトミ

「プリンセス・トヨトミ」 万城目学 文芸春秋 ISBN:9784163278803 C0093奈良京都大阪三都三部作完結おめでとう!パチパチパチ! なかなかぶっとんだお話でありました。が、はじめてお目もじ申し上げたのが海堂尊と同時期だったせいか読んでいてなぜかそちら…

運動上の注意の2

ここまで説明してやっているのに自分は消化不良にはならないというならば、そのうちわかるさ自業自得という言い方はなんだか… ともかくこの食品表の品目を撰んだ理由という方に興味がわきます。アヒルの肉、卵の生と半熟、揚げ物は得心がゆきますが泡立て?…

運動上の注意の1

第七号の論説のひとつです。 「論説」という割には、「論証」とか「統計」とががあやふやだったりして且つ「面白くない」ので今まで避けていましたが、今回は「内容の検証」よりも別の所に興味深いものを見つける意味で記載いたします。それはそれで面白うご…

夕暮れをすぎて

「夕暮れをすぎて」 ステイーヴン・キング 文芸春秋 ISBN:9784167705787 C0197 いよいよヒュー・ジャックマンの映画が今週末上映開始だ。英語の読解力がないものでスクリプトを眺めてもほとんど映像が目に浮かばないが、想像する以上にぶっとんだ映像を見る…

隠喩としての病い

「エクサバイト」 服部真澄 角川書店 ISBN:9784048738224 C0093「隠喩としての病い エイズとその隠喩」 スーザン・ソンタグ みすず書房 ISBN:4622072246 C0010いつものことながらバタバタして気分が落ち着かないと本を集中して読めない。 最近はまじめに読ま…

7号の雑報の2

去る者あれば来るものあり。 手のひらを返すように歓迎の美辞麗句。 しかし、札幌から米国、郵船会社から三重県中学校教諭という経歴はいったい… 1.2 新来の先生を迎ふ 日進月歩、我国の中等教育は、益々旺盛の域に趣くと共に、中学教員の欠乏を告ぐること、…

7号の雑報の1

ちょっと忙しいのでお茶を濁す。美辞麗句かくのごとし。 しかしこの時代、現在のように教頭や校長になるために「資格試験」というものがあったのでしょうか? それにしても、遠方に転勤されて大変です。 1.1 児玉教頭及ひ横山、中村、清水、鹿野、並河の六先…

メガロマニア

「ボーン・コレクター」 ジェフリー・デイーヴァー 文芸春秋 ISBN:4163186603 C0097「メモリー・キーパーの娘」 キム・エドワーズ 日本放送出版協会 ISBN:9784140055373 C0097「ダイイング・アイ」 東野圭吾 光文社 ISBN:9784334925819 C0093「猛女とよばれ…

遠洋航海通信の8

外国にゆく目的が本当に「信心」なのかどうかは別にしても、幼くして日本語を舌を巻く程達者に喋る子供というのも、これは一種の語学の天才でしょうか。まあシュリーマンもかなりの数の言語をものしてトロイ発掘のための活動を起こしたというお話ですが、ゴ…