2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

証書授与式の1

37名である。同じ号に入学生の項目があるが、これによると定員100名余り。 各年によって定員が増減するのだろうか。それとも休学、退学、留年が多いのだろうか。 ここのところ気になる。とりあえず名前だけ見ても時代がかっていて楽しい? どなたか曾祖…

大仙行その6

今回で終了。 7時頃から思い思いに名和神社(なわじんじゃ)に詣でる。桜の花はほとんど終っている。 日本海を松林の向こうに見る。ここに住んでいた「名和氏」は後醍醐天皇?に関する歴史的要人のひとり。 8時半に名和を発ち、淀江尋常小学校にて昼食、日…

大仙行その5

大山村には軍馬養成所があるというが、ただ広いだけでなにもみえなかった。人間はいないし、皆ばらばらになって歩いたが路に迷ったようである。 先鋒隊をおくったのだが、船上山はみえるけれどどこにもみちがないという。みればなるほど取りつく島もないくら…

負ける建築

// 「負ける建築」 隈研吾(くま けんご) 岩波書店 ISBN:4000021591 C0052「華族夫人の忘れもの」新・御宿かわせみ 平岩弓枝 文芸春秋 ISBN:9784163274904 C0093 こういう本も珍しい。これも一種の「巨人」かなどと思いつつ。建築史の観点がおもしろい。惜…

大仙行その3

どうも赤松村の赤松の池?を目指しているらしい。が、路がわからないので漸くであった車を引いた男に尋ねる。赤松の池には大蛇の伝説があって、こんなに大勢で行ったら大蛇が余程驚くだろうよと笑っている。 小道には荊や棘のある雑草が茂っていてうるさいの…

大仙行その4

第二日目である。大神神社に詣る。次に権現さま。残雪がまだかなりある。 「きりわけ」の偉観を見る為に河原へと降りてみる。この日は天気が良く弓ケ浜の向こうに島根半島まで見えたらしい。 大山寺近くの豪円山スキー場あたりから、天気がよければこのよう…

大仙行その2

どじょうすくい踊りで有名な安来の港をすぎて、10時に米子に着く。 これからは徒歩である。まず日野川を渡らねばならならない。今も何本か橋はかかっているがかなりの幅である。ちょうど大山を背景とした絵はがきが資料の中にあったのでこれは一種の名所な…

映画「コール」

決して爽快とかそういうタイプの映画ではないのだけれども。 すごい配役陣でまとまった、見て損した気にはならない作品。 ケビン・ベーコンにシャーリーズ・セロン、スチュワート・タウンゼントという甘い二枚目に、ダコタ・ファニングというだめ押し。 それ…

大仙行その1

さてまず出立のこと。4月14日である。朝が早いから宿に泊まったのかそれとも下宿なのかは判然としないが、4時起床である。多少曇っていたらしいが出る頃には好天のきざしが見える。しかし6時に集合となっているのに7時になってもまだ生徒があつまらな…

大仙紀行概要

次回からは4年級以下の伯耆大山旅行記を数回掲載する。 言い訳をすれば、漢字はなんとか部首で検索できるのだが、ひらがなの草書風活字があってこれが読めないときがある。ゆえに一部日本語とは思われない言い回しになっているがご了承をいただきたい。その…

第十三日目

今回で完結となる。三刀屋からの道はそれほどの高低差はない。 現在54号線沿いの加茂(かも)の町周辺には川を渡る橋のところに「ラメール」という「白亜のお城」が唐突に建っているので見てみてください。 完成当時はむやみに目立っていましたが、何年か…

フォールアウト

「フォールアウト」世界貿易センタービル崩落は環境になにをもたらしたか ファン・ゴンザレス 岩波書店 ISBN:4000246186 C0031改めて考えればこれほど恐ろしい話は無いというお話。 米国の貿易センタービルの倒壊テロによる環境汚染がこういう形で隠蔽され、…

ペイバック

ハードボイルドとはこういうのを云うのさ。 メル・ギブソンいいねえ。声がまた渋い。 文句なしの映画でした。脇役もそろっているし、見ていて楽しい。(ワシはサデイストか) なんだか原作があったという話だったっけ? なんであの女優さんほとんど「女王様…

第十二日目

夜明けの霧をかきわけ頓原(とんばら)を発つ。午前七時には幽谷の入り口にたったがこれからが大変だった。昼尚暗いしかも胸まで草の生い茂る草の中を薮漕ぎしながら二里ばかり行くと神社が有った。 瀧へ行く路を聞こうと思ったが家すら無い。あっても廃屋で…

ピース・メーカー

誰がわるいのかよくわからないが、冒頭で核弾頭を爆発させたのはまずかったんじゃあないか。話の展開では当然なのだろうけれども。 超特急の列車でも8分でどれだけ逃げられる?とか、トンネルの中に避難しても爆発の衝撃で地震がおきて出口が埋まるだろう、…

第十一日目

朝7時に三次を発つ。ここは霧で有名な所で、山に登って雲海をみるという観光名所でもある。渓流に沿って道が延びているのは現在の54号線とおなじく。日が昇り始めると汗が滴る。落合採鉄所での説明を11時に終え、昼食をしたため「赤名峠」にさしかかる…

第十日目

朝の5時に出発して、濃霧のなかをゆく。渓流に沿ってずっとゆくのだが、これらの渓流は水をあつめて最後は石見の國へ「江の川」(ごうのかわ)となって日本海へとつづいている。数年前お遊びで江の川水系をずっと車で溯って行った事が有る。まさに車でも一…

空の中

「空の中」 有川浩 メデイアワークス ISBN:4840228248 C0093忙しかったもので読み終えるのが遅くなった。この作家の面白さは、かしこまって寄席の噺を聞きに行くというと言う感じでなく、知り合いのお宅に「ちょっととっちらかってるけど御免ね」といわれな…

第九日目

七時に起床、食後直ちに第五師団司令部を訪問。丁度砲兵第五聯隊が練兵場で演習中?だった。日清戦争のことを思い出し感慨深くする。のち上流川町にある浅野公の泉邸を見学とあるが、ここはどこだろう?さて、いよいよこれから広島を出て帰途につきはじまる…

話題の「水村美苗の本」

大して文学読み(それも現代純文学はとくに)ではないのだが。さいきん話題になっていらっしゃるらしく気になっている。 そのうち読むかもしれない。たしか「嵐が丘」の翻案物語は読んだはずなのだが。なかなか今回面白い主張をなさっている気配。「すべから…

ダイ・ハード4.0

「ダイ・ハード4.0 」 扶桑社 ISBN:978459405389 C0197 所用あって遠出する。帰りに広島市内を数時間散策。目当ての本はみあたらず、やはりネットで注文するしかなさそうだ。移動時間に少しミネット・ウオルターズの「カメレオンの影」を読んでみた。主人…

第八日目の2

行った事がないので、よくわからないがやっぱり今も廻廊には額がずらりと並んでいるのだろう。此の頃は漢籍、書も必須教養なのできっときっちり彼等は額に書かれた文字を読めたに違いない。 ここに居る神様の使いの「鹿」は奈良にいる鹿より優しいのだろうか…

第八日目の1

眠ったのか眠っていないのかよくわからないうちに夜が明けて、蒲団の中で雨が軒を滴る音を聞く。また雨か。雨戸を開けると襟元に落ちて来た雨粒が冷たい。彼方の薮陰に2、3軒の家の煙が、風もないのでかきみだされもせず立ち上っている。 9時草津に着き、…

第七日目

一夜明けて7時、汽船神坂丸に乗って呉を発つ。つぎは江田島の海軍兵学校の見学である。8時到着、教室ほかを見てから庭園のある丘にある会議室にて茶菓の接待を受けた。なかなかの眺望である。 午後1時に和船3隻に分乗して白帆を掲げて宇品港へ向かう。宇…

ガリレオの指

「ガリレオの指 」現代科学を動かす10大理論 ピーター・アトキンス 早川書房 ISBN:4152086122 C0040数年に1冊みつけられるか否かというくらいの科学解説書の傑作。半分までは大して苦もなくついてゆけたのだが、これは今までの「貯金」があったから。量子…

第六日目の2

パンパかパーン!今週のハイライト!(古いギャグだな) 待ちに待った「呉」である。「軍艦フェチ」の同級生がいるらしい。田宮模型を見る事ができるくらいにこの青年は長生きできただろうか。見たら卒倒したかもしれない。 昼飯を食べて昼寝をしているうち…

第六日目の1

うつらうつらしていたところに汽船が着いたとの知らせで飛び出す。夜中の3時である。「吉井川丸」にのれば、いつしか空は雨がやんで月が出ている。 甲板の上で軍歌を歌う者が居る。起き出してみれば夜明けである。見のがしたのを悔しがる友もいたくらいの見…

RDG レッドデータガール

「RDG 」レッドデータガール はじめてのおつかい 荻原規子 角川書店 ISBN:9784048738491 C0093 これは、新シリーズがはじまったと考えてよいのかな? この作家の作品は、どこかで見たよな借り物のような話ではないオリジナルなので読んでいて楽しい。良質の…

第五日目の3

延々と階段をのぼってようやく本社についた。池と大門と奉納所、旭社などをめぐったが、清少納言の塚は略した。雑踏の中を引き返し階段を下りる。雨がふりやまないので互いの傘がひっかかって苦労をする。ようやく3時半の汽車に間に合い多度津へ戻ったが、…

第五日目の2

数日前に山陰線開通百周年記念の行事が始まって、いろいろ特別列車が仕立てられているという新聞の記事を見た。山陰線全線開通は明治40年代だったかと思うが、いずれにせよ庶民にはちょっと手の出し難い金額の乗車料だったようである。 尋常小学校もろくに…