骨の袋

骨の袋〈上〉 骨の袋〈下〉


「骨の袋」上 ステイーヴン・キング 新潮社 ISBN:4105019058 C0097

「骨の袋」下 ステイーヴン・キング 新潮社 ISBN:4105019066 C0097


2000年刊行の単行本。再読ですがこの頃はまだパソコン持っていなかったか。
初めて読んだ時は、暴力シーンがきつすぎてそちらの印象が強くのこってしまった。今回は、そこのところをよけて読んだせいかしみじみ感が良かった。 キングが到達したひとつの「境地」なんでしょうね。これも傑作のひとつと思う。
ノンストップのホラーや、思わず笑ってしまうような遊園地のイベントみたいな書き方もこの作家は上手なのですが、このようにしみじみした作品を書かせても絶品。
上巻のあたりまで物語の動きは遅々として、どちらかというと「ミステリー」傾向が強い。
下巻で一気に話が転がり出す。そして謎解き。やっぱりキングは「愛を描く作家」なんですよね。
相変わらず臨場感がありすぎるくらいにある。読者は知らぬ間にありえない別世界に連れ去られてしまう。
ということで、ドウーマ・キーで蘇ったキング熱のために再読の長編でありました。

広島まで遠出したのでジュンク堂紀伊国屋に行ってみました。「ドームの下で」はまだ来ていなかった。(あるいは売り切れ?)
オコンネルもミネット・ウオルターズもなし。なんとかジェフリー・デイーヴァー一冊を確保。
勿体なくてまだ読み始められない。
この数日朝晩寒い。