ローマ亡き後の地中海世界 上

ローマ亡き後の地中海世界(上)



「ローマ亡き後の地中海世界」上    塩野七生   新潮社  ISBN:9784103096306 C0322


上下順が逆になりましたが読了。なるほどこの2巻のテーマは「海賊」であったかと了解する。
上巻は「名もなき海賊と名もなき人々」、下巻は「名のある海賊と、海賊と戦った人」の話ですが「国家」が絡んできます。
さすがに世界史全体を描く訳にはゆかず、あくまで地中海という枠組みの中の事あるいはそのその周辺に焦点が絞られています。
といいつつ、やはりこれは難しい。どこまで書くべきかというところで難航したのではないでしょうか。
世界史にうとい人間ですので、こういう風な読み物は歓迎します。
ついうかうかと地中海旅行に旅だっても、こういう知識がないと「あらきれいね」で終っちゃいそうなので。
(行くつもりはないけれど。なにしろ「東京」に行ってみようかという話だけでかなりあたふたしているところ)

健康診断でどこかひっかかっていそうなので、元気なうちに人生やりたいことをするべえ!
と改めて考えてみたら、二、三冊読んでおきたい本があるというくらいだった。
情けないのか、無欲すぎるのか。淡白すぎて「枯れている」のかもしれない。