レインツリーの国

阪急電車  レインツリーの国


阪急電車」  有川浩  幻冬社 ISBN:9784344014503 C0093

レインツリーの国」  有川浩  新潮社 ISBN:9784103018711


有川浩2冊でなごむ。
関西弁というのは味わい深い。喧嘩にも適しているとの記述があるがまことに同感。
自分は両親がNativeでない地方を何回も引っ越ししてまわったせいか、じつは「方言」というものに浸った感じがない。
転校生というのはいつも圧倒的少数側なので同じ土俵にたたずにひたすらもめ事を回避するという社会性を身につけてしまったらしい。
本来はかなり温厚な性格なので(本当か?)滅多にキレないが、キレたら共通語に徹する。(これは経験から)
いわゆる「慇懃無礼」というやつだ。
この地方に来て月日は経たが、多分死ぬまで方言はまともに身に付かないと思う。
それはそれで仕方ないことである。

阪急電車」はリレー小説みたいなつながりかたをする。
レインツリーの国」は図書館戦争シリーズ絡みの本。
どちらもおすすめだが、有川浩を初めて読む人は阪急電車を読むとどういうタッチの作家かわかって良いと思う。

ともだちに送った「ふうき紅茶」を飲んでみた。
癖がなく、苦みがない。なかなかいける。簸川の茶園で栽培しているらしい。