洋梨形の男

洋梨形の男 (奇想コレクション)


洋梨形の男」 ジョージ・R・R・マーテイン 河出書房新社 ISBN:9784309622040 C0397


読んでいて気の抜けないマーテイン。後書きでマーテインが「皮剥ぎ人」の作者であった事を改めて思い出す。
あれは衝撃的だった。夢に見そうなおぞましさと、なぜか美を感じたものだ。そうかそうか。
あれが初めてのマーテイン経験で、凄い作家が未だ邦訳されていない中に居るものだと背筋が寒くなった。
で、次が氷と炎の剣シリーズ。極めつけは「サンドキングス」でこれも白昼の悪夢に出て来るたぐい。
タフの方舟シリーズにははまった。とまあずらずら書き連ねても仕方ないのだが、これは短編集。これからまたマーテインのが出ると良いなあと希望。
でも、こういう装幀の絵は好まないのであやうくスルーするところだった。そういえば、タニス・リーもこの奇想コレクションで出ているんだっけ。若い子の好みに合わせているのかもしれないが、硬派?の大人が手に取るには気恥ずかしいというかサイケデリック過ぎる。と、ちょっと苦言。