訪問者

いちばん危険なトイレといちばんの星空―世界9万5000km自転車ひとり旅〈2〉 (世界9万5000km自転車ひとり旅 (2))  訪問者  百器徒然袋 風 (講談社ノベルス)  百器徒然袋-雨 (講談社ノベルス)




「一番危険なトイレといちばんの星空」世界9万5000km自転車ひとり旅2 石田ゆうすけ 実業之日本社 ISBN:4408611301 C0095

「訪問者」恩田陸  祥伝社ISBN:9784396633172

「探偵小説 百器徒然袋」風 京極夏彦 講談社ノベルズ ISBN:4061823795 C0293

「探偵小説 百器徒然袋」雨 京極夏彦 講談社ノベルズ ISBN:4061821008 C0293

だいぶ前には結構こういう紀行ものとか旅行記などを読んでいたのだが、最近は読んでいない。あまり興味がなくなった。バイクで日本一周とか、考えてみればそれだけの期間=人生をとにかく移動するためだけに費やしているわけで。芭蕉だって人生イコール旅などと洒落てはいるものの、最近は「何で読みたいの?」と自身に問い始めるようになった。
で久々にこの6年か7年くらいかけて「自転車で世界一周」したというお兄さん(否おじさんか)の話。中身云々というより、20代から30代の「若い盛り」のほとんど費やしてただ車輪をまわしていたのねえ、とそちらの方にため息が出る。この頃自分がどういう風に生活していたかというのと比較してしまうのだった。どちらがどう、というわけでなく。こういうことに人生かける人も居るという、まあ「人間いろいろだなあ」というただの感慨。人生いちどきり。後戻りできんのだわ。(何のこっちゃ)
上半身はだか、タイツ一枚杖を持って夜の物騒なスラム街を電話掛けに走る!このエピソードなかなかのもの。顛末は実際に手に取ってからのお楽しみ。

「訪問者」
昔懐かしい別荘ものの逸品。さすが数々の推理小説古典を読んでこられたその経験がこういう作品を生み出す。謎解きキャラクター君はシリーズものにできそうな気がします。どこか別の所でお会い出来るかな?最近恩田さんは純粋推理ものをあまり出されていないので余計に嬉しかった。

最近マイブームになっている俳優「佐々木蔵之介
ニコニコ動画で「パワーマイム」なるものを垣間見、ラジオドラマの「百器徒然袋」の一部を視聴。第一声で爆笑。たまらず即日借りて来て一冊一日で読んだら、目がつぶれそうになった。どこかで見掛けたのでCD版手に入れようと思う。
しかし京極夏彦がここまで壊れたキャラを描くとは!京極堂シリーズの反動なのだろうか。ひょっとしてこちらが地?もう榎津礼次郎は佐々木蔵之介以外にはありえない、ということで映画化はできないことはないが立ち回り難しそう。CDではどう演じているのか、そちらを気にしながら読んでいた。
ちなみに京極堂ものはいつも蘊蓄すっとばして筋だけ読んでいました。だから一日1冊読めていた。にしても、三日で京極夏彦2冊は目に悪かった。反省。