骨の街

シティ・オブ・ボーンズ (Hayakawa novels)


「シテイ・オブ・ボーンズ」  マイクル・コナリー 早川書房  ISBN:4152084626 C0097

ボッシュ・シリーズの一冊。これは初ですね。可も不可もなしという印象。ハードボイルドの範疇なのだそうだが、それほどハードでもなし。べつにハードボイルド好きでないのでどちらを向いていてもいいんだが。あまりに題名がカッコいいのでいつも英語読みで題名を読んでいて、なるほど作中にあるように日本語訳したら「骨の街」ですね。題名がぴったりはまっている。
特に色っぽい描写があるわけでもなく、灰汁の強い主人公キャラでもなく…それなりに物語が進行してゆく。まあ、それもありか。訳語でときおりつまずき感がするところにちょっと特徴あり。何だろうこれ。グロ過ぎもせず、かといって78分署シリーズのような書き割りの街のような雰囲気もなく。う〜ん。特徴がない、というのが特徴だろうか。別にけなしているわけでなく、読んでみて不快にならずに済むというところはそれで価値有り。
もう一冊読んでみたらよく分かるのだろうか。かといって「中毒」になるような「毒」はなさそうだ。などといいながらデニス・ルヘインの「毒」にあてられてみようか、などと言う気になる。

毎日が降雪。曇天。だから山陰は嫌なんだあ!
と仕方の無い事を喚いてみる。