疑心

Bodies Left Behind  疑心―隠蔽捜査〈3〉  「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)




「The Bodies Left Behind」  Jeffery Deaver  ISBN:9781439101100

「疑心」隠蔽捜査3  今野敏  新潮社 ISBN:9784103002536

ハリー・ポッターと死の秘宝」下  J・K・ローリング  静山社 ISBN:9784915512636 C0097

結構長いことかかって読んでおりましたが終了。最後の話の納まり方を考えるに、どうも人物の造型に関して捉え方がたりなかった様子。そこが自国語でないところの弱みというか足りないところでして、登場人物の最後の「感慨」のところで「あれっ?この人物こんな考え方をするような人だったっけ」というところが出てきました。
手だれのベテラン作家さんで伏線がないなどというのはありえないので、つまり微妙なところを捉え損なっていたということ。次回邦訳が出た時にチェックする楽しみがあるわけで、これも読み方の面白さのひとつ。しかし最後まで油断のならない話だった。相変わらずですなあ、デイーヴァーという作家は。ペーパーバックの特徴かな、最後に新作の二章分がついておりました。
ひとことつけくわえるとこの題名は作中の主人公が言った言葉(なにか出典はあるかも)「死体だけが残る(核心を隠滅して)」というところからつけたようです。犯人の意図を隠す為になされた殺人の数々のあとに残ったのは死体のみ、ということなのでした。

「疑心」
このキャラがシリーズものになっていること自体が、そもそも頭ひねらさられる。今回は米国大統領の来日に伴う警戒対策本部のトップクラスになぜか指名されてしまう。更にややこしくなるのは、娘の縁談絡みに、くわえて朴念仁と妻に言われる主人公が突如恋に落ちるという「鬼の霍乱」という大騒動。これは面白いでっせ。何しろキャラがキャラだけに…。

ハリー・ポッターはDVDを見尽くしたところで、とにかく最終巻で納めて。と言いたいが、生憎と他は貸し出されていて下巻しかなかった。いきなり下巻では流石に分け分からんぞう、の世界。キャラの名前さえ覚えていなし。ということで「誰が死んだ」かさえ分からんかった。(おい)それでもとにかくあらすじは把握致しました。の筈だったのですが、映画では原作とかなり違うって言う話が…まっ、いいか。

去年につづいてイングリッシュ・ガーデンにてスケッチしてはみたものの天気が良すぎて眼が紫外線に耐えられず30分で音を上げました。眼の調子がよくない。やはり、日陰で描かないと。お庭は「水仙祭りで」とてもたくさんの種類の花が咲いていました。水仙を描こうと思うと難しい。日本画ふうにアップで描くか、点描にするかの極端しか思いつかない。