さきのこうせつひゃくものがたり

チェックメイト 前編 ブラック・キャット(4) (ブラック・キャットシリーズ) (コバルト文庫)  チェックメイト〈後編〉―ブラック・キャット〈4〉 (コバルト文庫 あ 2-17)  前巷説百物語 (怪BOOKS)



チェックメイト」前編ブラック・キャット5  新井素子  集英社 ISBN:4086003619 C0193

チェックメイト」後編ブラック・キャット5  新井素子  集英社 ISBN:4086003627 C0193

「前巷説百物語」(さきのこうせつひゃくものがたり)  京極夏彦 角川書店 ISBN:9784048737692 C0093

編集者佐藤さんに感謝!このシリーズ、発刊と同時リアルタイムで読んでいましたのでじつは設定ほか内容全部忘れておりました。さすがに18年?の永きに渡って書かれた「コバルト文庫」というのはある意味珍しかろう。ってコバルト文庫そこまで長生きしているわけかと考えれば凄いものです。
で、刊行が2004年。このとおり「いやあいつか買わなくちゃ」と思っていたら本屋で見掛けなくなって読みそびれてこの2010年ようやくお仕舞いまで読み終えたわけで。お疲れさまでしたっ!そうだねえ、新井素子さんはあのころこういう文体で書いていたのだなあと今更のように思い返すのだった。

以上内容に余り関係のないことを言っておりましたが、お話としてはちゃんと完結落としどころにかっきりはまっております。
図書館にそれまでのものがあるので読み返してもいいなあ。書庫入りものですが、ちゃんと読めるので図書館に感謝。

「前巷説百物語
名前だけ見てもこのシリーズ4巻くらい似た名前出てているので撰ぶのに迷うのですが、これは平成19年に刊行のもの。このシリーズは自分は初におめもじいたします。京極夏彦版の「仕置き人」みたいなおはなし。
最後にはほとんどメンバーが死んでしまうというこれまた哀しい結末ですが京極さんらしいお話満載、京極堂とはちがった意味で楽しめます。啖呵の切り方、会話の絶妙さはほとんどうっとりいたします。
京極堂シリーズより読み易いかも。あちらは難解さで読者を煙に撒く所に味があるわけですが、こちらはもっと発想の面白さで読ませます。また楽しめるシリーズめっけた!とにんまりしておる次第。