秋日和

ようやく晴れ間が見える天気になってきた。昨日は伯耆大山が久しぶりに全容を現していて、先日の初冠雪は跡も無く消えていうようす。南壁のほうは影になるのか残雪があることも多いのであちらには残っているかもしれん。

そういえば最近大森望編集のアンソロジーが何冊も出ているなあと気づく。たまたまなのか、仕事の集大成をする年代になりつつあるのかどちらだろう。

ブレード・ランナーのDVD最後を見てみた。いつもP・K・デイックの映像を見始めると眠気がさすという条件反射みたいなのがあって、見ようと決心したら何分割かして見ることになる。面白くないわけじゃないが、なんか辛いのはどれもこれも画面がくらいせいなのか主題が暗いせいなのか。なにしろ強迫神経症患者がみる悪夢(しかもリアルな)みたいであまりに共鳴しすぎるせいなのかもしれない。
といいつつ、ブレード・ランナーはやっぱりいいなあ。ハリソン・フォードが目立たないところは、ルトガー・ハウアーダリル・ハンナのぶっ飛び方が半端無くカバーして余りある。主題としてはレプリカントの悲哀なのだろうからそれで正解なんだろう。ルトガー・ハウアーのキレ方だれかに似てるとおもったら石橋蓮司だった。なるほど、若い頃から時代劇で悪役やっている時の石橋蓮司や清水紘一?のキレ方好きだったわけで、自分そういうの好みだったかと今更のように思い出す。
蟹江敬三とかええと長塚圭史のお父さん(長塚京三)も見事だったよなあ(「容疑者Xの献身」みてお父さん譲りだって感心したけど)、ってわしは善玉より悪玉の方が好きだったんか!

20世紀少年にも出ていたけど石橋蓮司さん、元気でいてくださいね。「こんどは愛妻家」のお釜役も良さそうだなあ。