赤い指

ウイグルの母 ラビア・カーディル自伝 中国に一番憎まれている女性  赤い指  マドンナ・ヴェルデ  完全なる証明  「本の雑誌」炎の営業日誌


「完全なる証明」100万ドルを拒否した天才数学者 マーシャ・ガッセン 文芸春秋 ISBN:9784163719504 C0098

本の雑誌」炎の営業日誌 杉江由次(すぎえ よしつぐ) 無明舎出版 ISBN:9784895444880 C0095

マドンナ・ヴェルデ」 海堂尊 新潮社 ISBN:9784103065722 C0093

「赤い指」 東野圭吾 講談社 ISBN:4062135264 C0093

ウイグルの母 ラビア・カーデイル自伝」中国に一番憎まれている女性 アレクサンドラ・カヴェーリウス ランダムハウス ISBN:9784270005415 C0023

 
社会主義体制のなかで本来の意味での「学問」は成立しうるか。基本的には無理、というのが答えになるのだろう。宗教を基盤とした体制でも無理ではあるのだろうが。でもイスラムの世界では事情が違ったのだっけ。

ともあれ、アスペルガー症候群もろと言った感じのこの数学者君が、ソ連という社会主義体制の国の中、数学者としての活躍をしたということについてはちょっと奇跡的みたいなところがある。彼にとっては「数学」というものは世界の秩序そのものを現していて、しかし激しく現実はそんな秩序などなく混沌としたものであって、ゆえにそれを受け入れる気のない彼は完璧な隠遁生活に入る。 百万ドル貰うことなく。ある意味潔いと言っても良いのだが、ほとんどこれヴァルカン星人論法。自分の間尺に適合しないものは完璧に無視。

ソ連において学問や教育がどのように扱われていたかという実証的な本なので、数学者個人に興味を持つもよし、教育とは社会にとって何かということを考えるもよし。非常に面白い本でした。
とはいえ、自分は学生時代ポアンカレ予想どころか、三角関数さえ理解出来なかった人間なので数学的にどうかというのはいえません。

「炎の営業日誌」
何に燃えているんだ、と聞いて驚くな。サッカーなのである。
出版社の営業職というのが理解できるかも。で、結局何をしていらっしゃる?ぶつぶつとつぶやく日常が面白い。奥さん鬼、ではないですよね?

マドンナ・ヴェルデ
海堂尊ものでは一通り読んだ後にこれを読まれることをお勧め。他の本のネタバレになってしまう故に。なかなか面白い視点なのである。がやたらとひっかかったのが、みそ汁の作り方。
鰹節を何で最後あたりで入れるの?出汁とりではないの?大根は水から煮なさいと土井勝?に教わったんだが(記憶不確か)何故沸騰した湯に入れる?なんだか順番が違っている気がして非常に居心地悪し。

「赤い指」
加賀シリーズ。まいった。東野圭吾は絶品を書いてくれる。人情話からめるのが上手い!

「ラビア・カーデイル自伝」
中国怖い。つうかこんなに平和ボケしていても暮らしてゆける日本人は生き残れるだろうか。すごく不安
梅雨。暑いんだか寒いんだかよくわからない。
Under The Dome 三分の一にちょっと足らないくらいまで進む。ミサイルが降って来るか?