ツナグ

星の光、いまは遠く 上 (ハヤカワ文庫SF)  星の光、いまは遠く 下 (ハヤカワ文庫SF)  高峰秀子の流儀  先生、子リスたちがイタチを攻撃しています! 鳥取環境大学の森の人間動物行動学

「星の光、いまは遠く」上 ジョージ・R・R・マーテイン ハヤカワ文庫SF1813 ISBN:9784150118136 C0197

「星の光、いまは遠く」下 ジョージ・R・R・マーテイン ハヤカワ文庫SF1813 ISBN:9784150118143 C0197

高峰秀子の流儀」 斎藤明美 新潮社 ISBN:9784103222316 C0095

「先生、子リスたちがイタチを攻撃しています!」[鳥取環境大学]の森の人間動物行動学  小林朋道 築地書館 ISBN:9784806713845 C0040

「ツナグ」 辻村深月 新潮社 ISBN:9784103283218 C0093


マーテインの初期長編作。まず物語の環境設定のすばらしさに心奪われる。そして今は打ち捨てられた各都市の叙述のうつくしさ。ハインラインやシルヴァヴァーグを思わせる翳り行く惑星の記述をよんでいるだけで陶然として来る。さすがマーテイン。 残酷で苛酷でしかしうつくしい世界。とまあ筋に余り関係のないところで感動してても仕方ないが、この作家はジェットコースター系の人ではなく大河ドラマの面白さなのでそういう読み方が相応しい。久々に、ファンタジーSFの源流に触れたような気分。


高峰秀子
いちど「説教されているような」という考えが浮かんだら離れなくなるので、そこを避けて読むと面白い本です。


小林教授は、今回はヤモリとイモリとモグラというふうに今回も盛りだくさん。イタチというのはフェレットのこととおぼしめせ。モグラを飼うのはすごく難しいらしいのだが、この先生流石であります。そういえば、イモリを火鉢の中に入れていたことがあったが、いったいどこから見つけていたのかしら、覚えていない。ま、目の前が田んぼでありましたから。
アカハライモリ可愛かったなあ。ミミズを掘ってはやっていたものです。


辻村深月は最近ヤングアダルトの棚でよくみかける気がしていたが、こういう作家だったのか。初めて読む。
こういうテーマいろいろと感慨を催させるが、あまり深入りしたくない。恩田陸の常野シリーズを想起したが微妙に違う。(当然ながら)上手い作家だな、という印象。