砂漠の悪魔

チェーン・ポイズン (100周年書き下ろし)   砂漠の悪魔



「チェーン・ポイズン」 本多孝好 講談社 ISBN:9784062151306 C0093

「砂漠の悪魔」  近藤史恵 講談社 ISBN:ISBN:9784062164542 C0093



このあいだのストーリーセラーに入っていた作家さんのひとり。(だと思う)
題名がこんなだし、冒頭からちょっと怖そうとおもいつつ、さてそこからどのように話が進むかと興味津々。
こういう設定、作家さんの嗜好でどんどん展開が変わるよねえと思いながら読み進め「ほう、最後にそうきたか!」という感じで終わった。
ネタバレしてもなんだし。これもミステリーであるので。
もっと後味の悪いことになるのではと心配していたがそうでもなかったので安心した。伊坂幸太郎有川浩の希望を振りかけ、って意味判らないがなかなか面白かったのだった。

近藤史恵は「この本地震の前には執筆完了していたよね」と確認してみたくなるような時宜にあまりにかないすぎたような主題だった。ウイグル民族迫害のノンフィクション読んで、今まで原爆関係の本読んできた自分なので到底「エンターテイメント」という領域でこんな設定の本読もうとすると拒否反応が出る。
今回拒絶反応が出て途中すっぽかし。結末はまた後味よろしくないで終わる。(この設定で希望に満ちた結末なんて要望する方が不可能だが)
こわいです、近藤サン。次回からは内容確認してから読ませていただきます。
エデン」どこかになかったかしらん。ストーリーセラーに短編が載っていたのでこのシリーズの本もそのうちまとめてでるのだろうなあと期待しています。