プリンセス・トヨトミ

どんなもんかとレンタル。中井貴一堤真一笹野高史とかベテランで好きな俳優さんが一杯出ていることですし。と、現代のファンタジー作家万城目はんの「プリンセス・トヨトミ」実写化はちいと難しいんではと思ったら、面白かったです。
カメオ出演?に玉木宏平田満ときてはもう文句ない!原作のあたりもしっかり踏まえ、納得の行く筋運び。だいたいスペクタクル指向ではないことですし。

ただ個人的にはゲインズブールがあんまりにも美少年すぎ。どっかの女刑事ドラマではないけど「無駄に美形」な、というか気が散る。(おい)共演が綾瀬はるかだからまだいいけど、女優さんによっては顔かたちで食われそうな。
美形と言えば玉木宏のたこ焼きやのにいちゃんは似合っていたが、ほんまに大阪城にあんな兄ちゃんがいたら人だかりがしそうだ。


とまあ馬鹿をいいつつ、良い映画でした。ただ設定を読んだだけでは理解できないかもしれんが、いいんだわこれが。原作映画どちらもお勧め。


時たま新聞小説にはまってしまうことがある。恩田陸の「きのうの世界」のときはとてもうれしかったけど、大概は読まないようにしている。朝の連続テレビドラマみたいに読みはじめたら抜けにくいので。
警戒していたのだけれど、村上龍の「50才からのハローライフ」とかいうのを読み始め…。まずい。50才過ぎたバツイチの女性が結婚紹介所で再婚相手を捜すという話なんだが。ロードムービーみたいなもので?つぎつぎとデート相手を品定めとかいうことになるらしい。

どこかでこう言うのを見たような…とかんがえていたら、その昔曾野綾子の「幸福という名の不幸」がこれだったと思い出した。この小説は父親が亡くなって母と二人で暮らす二十代のお嬢様が、働きつつお見合いを繰り返す、みたいな話だった。


それにしても村上龍を読むのは何十年振りだろう…そっちのほうが感慨深いかも。最後に読んだのは「コインロッカーベイビーズ」?かな。友人から借りたのだったな。芥川賞「透明に近いブルー」でわけ判らなかったのが、この本があまりに迫力ありすぎて化けようが怖くて読まなくなったとよ。(笑)