バチガルピ?

何度読んでも覚えられない名前。ま、いいか二度と手には取らないかも。諸評紛々のやうにみうけられた「ねじまき少女」手には取ってみたが興にのらず終いだった。描写がえぐい割には、主人公らしきアンドロイド少女何されても抵抗しない。人間のクビもぎ取るくらいの馬鹿力出せるならオトコが腕を抑えたくらい何なくふりきれそうなもんだがなどと考える。
筋に問題があるというより主人公の思考回路をもう少し丁寧に描かないと、メイドカフェのメイドではあるまいし。身体的能力のうち容易くオーバーヒートする問題を除けば知力体力人間以上なのだからもすこしさっさと反乱起こしてしかるべき、などと煮え切らない部分が非常にもどかしく腹が経つ。というのは、これはもはや「信条」の問題であって作品云々の問題ではないのかも。
かつ、これが賞を総なめにして絶賛というところになんだか欧米人の亜細亜人に対するバイアスかかった見方を感じてしまうのはうがち過ぎだろうか。

ということで世界観はそれなりなのだけど、どこか穴がありそな設定で、そこまで絶賛していいのか?と疑問多少あり。誤訳云々とかいうのは別に気がつかなかった。まじめに読んでいないからかもしれないけど。同じく遺伝子操作産業の顛末なんかの話を読みたいならばマーテインの「タフの方舟」を読むのがお勧め。お話、訳ともに最高でありんす。