帽子収集狂事件
「天使たちの課外活動 2」ライジャの靴下 茅田砂胡 中央公論新社 ISBN:9784125011929 C0293
「オレンジだけが果物じゃない」 ジャネット・ウインターソン 国書刊行会 ISBN:4336039623 C0397
「ナニワ・モンスター」海堂尊 新潮社 ISBN:9784103065739 C0093
「仙台ぐらし」 伊坂幸太郎 荒蝦夷 ISBN:9784904863183 C0093
「帽子収集狂事件」 ジョン・デイクスン・カー 創元推理文庫 ISBN:9784488118303 C0197
「コンニャク屋漂流記」 星野博美 文芸春秋 ISBN:9784163742601 C0095
「Under The Dome」 Stephen King ISBN:9780340992586
この分では更新が1ヶ月に一回になってしまいそうだ。こりゃいかん。
「天使たちの課外活動」
待ちに待った茅田砂胡の新作。先生いろいろ事情もおありでしょうがこのシリーズもよろしくお願い致します。次回は怪物夫婦の話しだそうな。こりゃまた楽しみ。それにしても変なお坊さんが出て来ましたなあ。
「オレンジだけが果物じゃない」
ほとんど自伝というところが悲惨。米国にはこんな狂信的な人間がいるのだ(国に限らないのだろうが)と恐ろしい。恐ろしい話ではありませんが、胸の痛む、しかしおもしろうござった。
「幻江戸こよみ」
大活字本のお世話にはまだならずに済んでおりますが、これしかなかったもので。ううむ、山本周五郎かと思った。すごいレベルの時代話でありました。短編集であります。
「ナニワ・モンスター」
海堂先生大丈夫ですか?フィクションとノンフィクションのあわいで話が進みだしており少々物騒な感じがして来ております。 定番キャラクターも出て来てそれなりに面白いのですが、さてこれから彦根さんどういう風になってゆくのか。
「仙台ぐらし」
蝦夷と書いて「えみし」とも「えぞ」とも読む。そういわれてみれば、どうよんでいいかわからぬ。
閑話休題、伊坂幸太郎サン若いのね。子供さん幼稚園か。読む作家さんの平均年齢が高くなって来たのね、と関係ないところで感心した。お顔は拝見していませんが、若き日の沢木耕太郎さんみたいな爽やか系のイメージ。ジャンルとしてはエッセイか。とても心配性な方らしい。我が身を見るようだ。
「帽子収集狂事件」
多分大昔に読んでいる筈の一冊。最近名作の新訳刊行が多いのだがそのうちかしらん。再読してみると、味がある。
自分も「味の判る」年代になったのねえと自画自賛。冗談抜きでたしかに傑作の一つと納得。
「コンニャク屋漂流記」
はじめのところしか読んでいなくて、しかも多分全部は読めないとは思うけど、これ面白い。評判いいのに納得。
東京で地方出身の田舎者たちがささやかにコミュニテイーを徐々に広げながら培地を作ってゆくその歴史そのもの。読んで損は無い。なるほど、こうやって東京の下町は形成されて来たのかと納得しました。なんだか南米の文学読んでいるような濃さがたまらない。
「アンダーザドーム」
福岡の紀伊国屋で買ったというから何年前だ?(苦笑)ようやく読み終わりました。「IT」は途中で挫折したけど、これはなんとか最後まで。傑作ですね、これは。バラバラにしないで持っていて良かったあ。つぎは邦訳の方の下巻でまた味わうという予定。るんるん。