シアター!

シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫)  シアター! (メディアワークス文庫)  スティーブ・ジョブズ II  プリズンホテル   誰にも書ける一冊の本 (テーマ競作小説「死様」)  極北ラプソディ



「極北ラプソディ」 海堂尊 朝日新聞出版 ISBN:9784022509208 C0093

「誰にも書ける一冊の本」 荻原浩 光文社 ISBN:9784334927592 C0093

「プリズンホテル」 浅田次郎 徳間書店 ISBN:4191250833 C0093

「ステイーブ・ジョブス」2 ウオルター・アイザックソン ISBN:9784062171274 C0098

シアター!」  有川浩 メデイアワークス ISBN:9784048682213 C0193/p>

シアター!2」  有川浩 メデイアワークス ISBN:9784048702805 C0193/p>

「極北ラプソディ」
このところ何冊か難しい方向に向かいつつあるのではという危惧は一旦この本にて収束。ジェネラルの其の後を知りたいという方には吉報。そうすんなりとはジェネラルの思い通りにはならず海千山千のスタッフが向こうには待ち構えていたらしい。
ある意味ではスピンオフみたいな本なのかもしれないけどたいへん楽しめました。なんだか三国志のお好きな海堂先生が話の納め方にはっきりと見えまするが。


「誰にも書ける一冊の本」
書けそうで書けない自分の人生。ツッコミがたいへん的確でいらっしゃるこの語り手、編集者を生業にしているという設定が生きております。こんなの読んだら自分のことなど書けなくなっちまうかもという恐れが読む前にはありましたが、しかし、何の為に誰の為にかというところを開き直ればそれはそれでいいのかも知れず、とほのかに思う。


「プリズンホテル」
浅田次郎の上手さは努力そのものの成果とわかっていても、小憎らしいほど上手い。くそっ、と思う。近所の医院で時間待ちでぱらぱらとめくってしまったが最後というやつで。あらためて借りてみました。たしかドラマにもなっていたと思うが、そのむかしヤクザ映画で慣らした悪役商会さんのメンバーが抱腹絶倒だったような気がする。芸達者ばかりだから当然ですけど。


「ステーブ・ジョブス」2
先に2に出会ってしまった。次に何時であうかわからないのでこっちを先に読んでみる。1はまだ二人予約が入っているようだ。おおかたの流れは今までアップル関係の本で判っているのだけれど、やはり俯瞰してみることが出来るのはとてもうれしい経験である。
昔このタイプに近い人を知っていて読んでいて思い出す。結局その人は金銭欲が強すぎてそっちのトラブルで消滅したのだけれど、カリスマに近い牽引力は似た感じがあった。周囲に居る人間にとってはかなり迷惑ではあった。そのうち破綻するぞと冷静な眼で見ていた小娘の私も今考えると結構怖い奴だったかもしれぬ。


シアター!」「シアター!2」
有川浩の会話の突っ込みはもう抱腹絶倒の上手さ。たまらんです。恩田陸の「チョコレートコスモス」あれは演劇ファンタジーで「ガラスの仮面」。現実にはこっちが近いと思うけどこっちは演劇コメデイーなのだ。どちらも好きだから良いんです、はい。「シアター!3」があということで期待大。

てなわけで、つぎはアンダーザドームの下巻なのだ。うふふ