平たい顔の種族と言う名のエルフ

懸案であったテルマエ・ロマエ見て来た。配役として阿部寛の他は誰も思いつかないというくらいの適役。でもって、これまたブロンズ像とかモザイク壁画にそのままなりそうな肉体美。さすが古武道とか剣道で鍛えるとこんな風に無駄の無いしっかりした筋肉になるのだなあと感動する。加えてこれまたブロンズ胸像にしたいような北村一輝の顔の造作。お二人とも日本人とは思えないくらいにトーガが似合う。
というわけで、コメデイとしても上質なのだが自分このお二人が出て来ると釘付け、のうえに本物のセット(というと変だけど)が由緒あるものということで、筋たどるよりもそっちが気になり必死で見ていた。
また温泉地の旅館の建物も相当古そうでそっちの方も気になり。ちょっとじっくりも一度見てみたい。

平たい顔の種族といわれたじいちゃん達の怪演も抱腹絶倒。今日になって思うには、多分外国の人がこの映画を見たら「平たい顔のエルフたちがクチャクチャわけの判らないしゃべりをしながら、ローマ人の風呂を造るのを助ける」というファンタジー映画にみえてしまうのではないかしらん。夜中に靴職人の仕事を助けてくれる妖精の話に似て。

背景に流れる一流のオペラ歌手による演奏が豪勢で、恍惚となるというおまけ?もついて。久し振りかも、見てこんなに楽しい映画。

ここのセットで120億円?かけて撮ったという「Rome」というシリーズものDVD衝動買いで買ってしまった。相当安売りになっていたもので。セットじっくり見たい。(そっちかよ!)