Choir!

何なんだこのつづりは、どう読むのだとそこから始まる。「クワイア」と読むのだそうで、英語の一筋縄ではゆかぬ綴り方に改めて完敗。そういえば、いつぞや見かけたポスターに「○○クワイア」という名前を見た覚えがあるがと漸く思い出す。
検索してみれば「合唱」なのだそうで。これはBBC制作のドキュメンタリーであることが、進むにつれて判って来る。
すぐに判りそうなことだろうにと思われるだろうが、お借りしたのは音声字幕すべて英語なものでして当然カバーも英語、逐一読んでみる気にならなかっただけなのよ。

話の舞台は英国の公立学校。日本でいえば小中から高校くらいの年齢まで通っている学校だけれども、世界中から来ているのかというくらいに雑多な民族が見られる。ヨーロッパ大陸やイギリスなど近年難民とか出稼ぎとかでいろんな民族が増え続けて摩擦のタネになっていると言うけれどそれがよく分かる感じ。

ここに合唱指導のお兄さんがやってきて、合唱団をつくろうとする。最終目的は中国で開催される「クワイア・ゲーム」というコンクール?に子供達を出場させること。自分こういうコンクールがあること自体知らなかった。

規定がいろいろあって彼等が目指すのは定員25名枠のもの。指導者のマローン氏はその参加者を集めるためにオーデションを始めるのだが…

てな感じで進んで行くお話。関係はないけどこのマローン氏俳優さんにしたいくらいのイケメン。かつ当然ながらとても素敵ないい声。

選ばれた子供たちはみごとに人種、家庭環境、年齢そのたてんでばらばら。共通しているのは「POP」「R&B」のほかは聞いたことも無い「クラシック?興味ないしい」と、これだけははっきりしている。
山あり谷あり。ぐれちゃう子もいるし、いよいよ出発の直前にレギュラーからはずされちゃう子もいる。

いいお話でありました。、かれらの努力が報われ、海外を見世界を広げることができたという経験は、人生の「灯り」となって残るだろうと思われます。その先が順風満帆ではないにせよ。

閑話休題
小中高とずっと学内クラス単位で合唱コンクールという催しがあったのですが、それを思い出しましてござる。教育レベルが平均化していないと難しいのだろうな、と改めて日本の教育の質を考えた。でも、修学旅行のバスの中で明らかに「音痴」であると宣言堂々と唄ったM君、きっと合唱は辛かっただろうなあと改めて思い出します。
開き直った彼、「オレは孟子だ」と自作自演の歌を歌って皆を抱腹絶倒の渦に巻き込んだのだが、結局主旋律がどうなっているのかよくわからなかった。若き日の北杜夫に似たS君が「さらば青春」(小椋桂)をアカペラで唄って喝采を浴びたのもこの時。カラオケなるものが普及する数年前のこと。