めでたやめでたや

年をとると人間が丸くなった、わけではないようですが。ようやく「年明けの挨拶」なるものを唱える(まさに呪文のように)ことに大分抵抗がなくなってきたような。というよりも、たんに接触する相手が少なくなり唱える回数が少なくて済むようになってきたということだけかもしれません。それとも自分的に世間相手の「摩擦」が面倒になっただけ?

閑話休題
今までならば恐ろしくて行くこともなかった「窯元」に、観光客に紛れて昨年は訪れてみましてござる。
世に名高い、出雲の出西窯(しゅっさいがま)「炎のまつり」。普段は手がちょっと出にくいお値打ちものが格安で出るというので、駐車場からシャトルバスが出るというくらいのお客さんがくる陶器市です。
午後遅くという、時間をはずしたにもかかわらずわらわらと群がるお客さんに紛れて相当な目の保養をさせていただきました。ここでは「現役の登り窯」を見学させていただけます。やっぱり凄いです。柳宗悦民芸運動の流れを汲む「用の美」といいつつその釉薬のうつくしさ。
作業場がこの日カフェになっていてその壁に掛かっていた「注連縄」がまた迫力ございまして。

清水の舞台から飛び降りる思いで(おいおい)、普段使いのご飯茶碗を二椀購入。はい、我が家の普段使いの食器を全部加算してもひょっとして越えるかこえないかというお値段でございました。当分割れナイゾウ、これは。