ガリレオの指

ガリレオの指―現代科学を動かす10大理論

ガリレオの指 」現代科学を動かす10大理論   ピーター・アトキンス   早川書房   ISBN:4152086122 C0040

数年に1冊みつけられるか否かというくらいの科学解説書の傑作。半分までは大して苦もなくついてゆけたのだが、これは今までの「貯金」があったから。量子物理学関係は本気で読んだのはクオーク理論の初期が最後。十数年いや20年のギャップは大きかった。高校生のレベルなら充分ついてゆける。つめこみ知識が実は何を意味しているかということを学ぶために是非読んで欲しい。
ただし、一応言っておくが「多分受験の役にはたたない」。これは自分の実体験です。理科系はもれなく5段階の2か3だった。学校の授業で元素周期表を習った時の「落胆」は、四半世紀過ぎても自分の脳裡に刻まれている。

おかげで今回「ひも理論」を学べた。これって「とんでも理論」というわけではないらしい。なるほど。遺伝子、ビッグバン理論詳細と、多次元理論、たしかに科学理論の歴史をもしっかり学べる。メンデルが修道士だったなど、普通の教科書のどこにも書いてないし。といいつつ、数字に弱い自分には最後のあたりはついてゆけなかった。

今回の収穫は、クオークと、多次元と、宇宙の起源、ひも理論かな。もっと若くて時間があったら何度も読み返して咀嚼するんだが。というわけで知的教養娯楽満載わくわく、最高の本でした。

次に有川浩の「空の中」を読もうと思ってはみたものの。なんだか頭の構造が…
怪獣ですか?