海軍兵学校の2

科目と点数配分が詳しく記されてある。興味深い。
白文必須は、命令書がよめないとまずいから?というのは冗談

兵学校生徒
現今五百有余の生徒を有し分ちて12分隊となす修業年限3ヶ年にして新入生徒を三号と称し漸時一号生となり
卒業の上候補生として遠洋航海を為し本官となるものなり


入校試験の事
全国に十数カ所の試験場を設けて生徒を募る此を二種の試験に分たる


1、特別試験課目

中学其と同程度の学校卒業者に課せらるる科目
• 代数40全点 三角術20全点 幾何20全点 算術20全点 以上を合して数学科とし全点合計100点
 及第点合計35点以上 而して此の内重きを置へきは代数にして12点以上を合格点とす

• 白文訓点60全点 作文(4題の内2題)40全点 合せて100点 重きは白文訓点にして16点に充た
さる時は不合格とす 此科の合格点35点以上なりとす

• 英和40点 英書書取10点 会話10点 文法20点 英和20点 合計して一科となし合計全点100
点 

合格点全科にて35点 最も重大なるは英訳にして合格点は40点中12点以上なりとす


2、普通試験科目  右の3科の外に

• (イ)畫  自在畫(鉛筆)  用器畫 10点宛にて全20点
• (ロ)化学 無機20点
• (ハ)物理 20点
• (ニ)地理 全体 地文20点
• (ホ)歴史 20点


右を普通科とし合計100点にして合格点35点なりとす


受験注意
右科目中白文訓点 代数 英文和訳の3課は最も重大にして中止することあるは此三課の合格点を得さるときにあり体格検査は普通検査の少しく手細き程なり