殺しのドレス
「毎日かあさん」2お入学編 西原理恵子 毎日新聞社 ISBN:4620770558 C0079
「キッチン・コンフィデンシャル」 アンソニー・ボーデイン 新潮社 ISBN:4105411012 C0098
「殺しのドレス」 デイ・パーマ&ブラック 早川文庫 ISBN: C
これはまだ鴨志田氏が元気で入院していない?あ、いや入院を繰り返しているころか。自虐ネタのような気がしないこともないが、母は強し!なのである。子供というのは時折想像もつかないようなことをしでかしてくれるのでネタはつきない。といいつつ、後年恨みに思われるのかもしれないが、下の娘さんは多分ほとんど父親の記憶がかすかになってしまうだろうから、これは「家族の貴重な記録」になりえる。鴨志田父は、著作も残しているしすくなくとも子供が大きくなってからも父の考えは残されているという、そう言う意味では幸運な子供たちなのであった。
キッチン・コンフィデンシャルはほとんどジェットコースターなみの、めくるめく驚異の世界。たしかにある意味で「名著」である。イメージ的には、「日本の料理人」には「求道者」みたいなのがあるのだが、他所の世界のシェフは狂人じみたヒトが多いのだろうかと思わされる。そういえば名ホテルのノンフィクションでも、レストランの厨房の裏方には第三世界からの難民やら出稼ぎやらが主だとかいてあったっけ。
それにしても、だ。
最後のあたりで著者が日本に一週間滞在する話があるが、ここの件は一読の価値有り。いくら治安の良い東京でも夜中の繁華街は全く安全とは言えないと思うのだが。大丈夫だあ!って、身長190センチのレザージャケット着た外人に喧嘩吹っかけるヒトはいないと思う。いくらその筋のお兄ちゃんでも。しかもでかい手は、長年の稼業で切り刻まれ変形した新旧とりまぜての「切り傷」と「火傷」の痕があるようなおっちゃんだし。
自覚がないのか、あえてそこのところ無視して冗談にしているのか。
ともかく、蜿蜒と並ぶ料理が全く「縁」のない生活の自分なので、実感がなくおかげで空腹感も涎もでずに済んだのは幸運だった。縁のないヒトにとっても、「事業」「仕事」「人生」を考える意味で参考になるおすすめの本です。
なにより、おもしろい。
「殺しのドレス」
地元の書店が「ふるほん文庫やさん」と提携して絶版本のコーナーをつくったらしい。この本は、映画に関するアンケートのなかで「スリルがある」の欄に良く出て来る映画の原作?本。あたりまえか。「キャリー」の映画監督だそうな。読んでみて又なっとく。映画はもう一ひねりしてあるって?
どこかでDVDさがそうかしらん。マイケル・ケインってどこかで聞いた記憶があるのだが。さて