人事異動

人事異動の発表の時期です。知り合いの名前を新聞に捜してみたりしますが、教育関係はそう長く同じ学校に勤務することがないので数年もするとよくわからなくなります。
地元にずっと住んでいれば、教師になった同級生などもいるのでしょうがそれはそれでたがいに煙ったいかもしれませんね。
それにしてもこの頃の教師は職場の数が少ないこともあってか、全国を飛び回っています。一旦辞職してから赴任しているところをみると公立といえども独立組織なのでしょう。

5.1 校長交迭
(4号 68頁)
予ねて温厚篤實の君子として声誉高かりし岩淵校長は病気の為昨年9月30日を以て職を辞せれ、後任として奈良県郡山中学校教諭金田楢太郎氏之に代らる。氏夙に厳明豁達の聞えあり、我校之より面目を一新するものあらん。


5.2 教頭辞職
(4号 68頁〜69頁)
清岡教頭亦昨年10月13日を以て職を辞せられぬ。氏熱情多感の質、未だ世故の閲歴に乏しきを以て時に世の批難を招くに至りしは深く氏の為に惜しむ所、予輩は徒に衆愚に雷同して氏が私徳を云々することを屑とぜず。氏目下静岡県加茂郡立中学豆陽学校に校長たり。上野教諭之に代りて教頭の任に当り熱心校務に従事せらる。



5.3 教諭新任
(4号 69頁)
昨年10月14日、文学士満田新造氏新に本校教諭に任ぜらる、氏は東京帝国大学にありて漢文学を専攻し、夙に博覧強記の誉あり。目下歴史、漢文のニ科を担当し、舎監を兼ね傍ら雑誌部長として本会の為に盡瘁せらる。余輩は永くこの良師を失はざらむことを祈る。