アメリカン・ゴッズ

アメリカン・ゴッズ 上  アメリカン・ゴッズ 下  死者の短剣 惑わし (創元推理文庫)



アメリカン・ゴッズ」  ニール・ゲイマン  角川書店 ISBN:9784047916081 C0097

アメリカン・ゴッズ」  ニール・ゲイマン  角川書店 ISBN:9784047916098 C0097

「死者の短剣」惑わし  ロイス・マクマスター・ビジョルド  創元推理文庫 ISBN:9784488587086 C0197



ファンタジー好きならばニール・ゲイマンの新刊を見つけたら読まずにはいられない。当然の事である。
といいつつこの作家の本を「諸手をあげてファンタジー!」と呼ばわる気にはなれない。神様がわんさか出てくるのですけどね、お題のとおり。深いですわあ。これを「娯楽作品」というにはあまりにも。
トールキンホビット物語を読んで(それこそ大昔に散々苦労した)「これ娯楽作品です」とは言えないのと同じです。
いえ、たしかに面白いんです。それは確かなこと。(指輪物語より。〜こら!)間に挿入される与太話とか、受けそうにないジョークとか、現実にありそうな(というところがまた怖い)恐怖話とか。
ただこの人の話って、英雄でもないし、現実に存在しそうな地に足点けて生活している醒めた人間がなぜか不条理はなはだしい猥雑な「神」にふりまわされる羽目になるというようなところが大。同じファンタジーでもダイアナ・ジョーンズみたくに明るくも、能天気にもなりえないというところが異色です。

で、楽しんだかって?もちろん。
死ぬに死ねない主人公の妻が、「ジャクソンヴィル」に着いた、とか(おい、オベールの噺かよ)、キングの「キャリー」みたいに墓の中から手を出して足首をつかんで悲鳴上げさせてやると喚く野郎がいたり。きっと、もっとたくさん「本家取り」?があったのだろうが、無知にして理解できず、そこが惜しかった。
それで結局思ったのですが、この本よく出来たミステリーかつラブストーリーともいえそうな気がするんですが、如何?


ビジョルドの新シリーズらしい、「死者の短剣」
このヒーローとヒロインの歳の差はちょっと驚き。大丈夫かえ?とも思ったが、この作家なら大丈夫か。
ゲイマンの主人公の憂鬱に少々当てられて、その後こんな「甘々のファンタジー」読むのも乙なはなし。ビジョルドだけに設定も展開も言う事なしなので、「甘い」といってもべつに侮辱しているわけではない。安心して読めます。ただし、お子様には表現が強烈かもしれないのでNG、18才未満立ち入り禁止。(一応ね。BLファンには笑い事だろうけど)


500MGの外付けデイスクを買って来たけど、どう使うか使えるのかで頭混乱中。Ubuntuを仮想デイスクで試すのはよいけど、さてインストールして何のメリットがあるかと考えてみるが、はて。GimpOpenofficeもMac osxそのままで使えるし…
ということで、パーテーションしてTime machineのバックアップと他のファイル置き場にしてみる。serverについても勉強してみないとどうも理解できていない。


ゲイマン2冊にビジョルドまで一日で読もうと言う暴挙のため、眼精疲労。ちょっと、ひとやすみ。といいながら液晶画面睨んでいるのだから世話ない。さっさと寝るぞ。今夜こそ。