宍道湖連合漕艇会の1

今回は「近ポ歴研 所長」さんのブログによると一回しか開催されなかったらしい?連合漕艇会のはなしです。
これがなぜ継続されなかったかということは、終了したところで推測してみてください。
でははじめます。艇の名前が微笑ましい。

4.4 第一回宍道湖連合端艇競漕会の記 松雨 青瓢
(8号附録 24頁〜32頁)
秋高く馬肥ゆるの好時季に当り湖上龍飛虎嘯の活劇は以て青年の元気を示すに足る、實に痛快なる美学なり。
美なるかな此挙、壮なるかな此会、あはれとこしなへに栄えよやここに中学師範修道館商業の4校連合して宍道湖端艇競漕会を設け10月17日を以て其第一回を挙行せられたり吾人は此処に禿筆を呵して競争会の実況を可成的委しく報導せんとする。
第1回
距離800メートル 
赤、 南航路、 中学  アルタイ
青 北航路 商業 パシフ井ツク
是れ当日の初回競争会の皮切り、両校共に門出如何にと片唾を飲んで待つ内砲声一発両艇共に進みぬ、スタートにて赤宜しく一本丈け利を得たり青常に遅れて終りに至る迄赤を抜くをえさる、決勝点にて赤のハードに亦もや抜かれ十挺身の差を以て青の負、赤の勝、4分40秒
第2回
赤 南航路、中学、  隼
青 北航路 修道   ?(註 虫篇に乱の右側)
スタート、互角にて出づ殆んど500メートル迄少しの差なく手に汗を握りて結果如何と見るに、赤急に調子を下けて悠々たるに反し青調子を上げて是を抜かんとせしが少し調子乱れて功を奏せす加ふるに漕手弱りて遂に赤に抜かれ決勝点に於て赤ハードを以て勝を得んとするに、青愈々乱調となりて遂に一挺身の差を以て赤の勝4分
17秒。
第三回
赤、北航路、商業、パシフ井ツク
青、南航路、中学、アルタイ
スタート、青遅れ、赤一本の利を以て出でしが略400メートルに於て赤調子乱れ青の好調子を得て互角となり次で青、赤を抜き決勝点に於て共にハードを以て漕ぎしが赤体整はず為めに功を奏せず6艇身の差を以て青の勝、4分17秒、