端艇

7号 波間の千鳥の7

この項は今回で終了です。時折松江の橋を渡りながら考えるのですが、この競争はどちらからどちらの方向に向かって漕いでいたのだろうかと。現在の湖岸周辺は、かなりの埋め立てが行われていて形が変わっているのです。松江しんじこ温泉周辺のところは昭和時…

7号 波間の千鳥の6

今度は「名誉競争」決勝戦ということでしょうか。無論根拠となるのは時間なのでしょう。駆け引きの細かさもまた見物。 第14回 白3年 赤2年 スタート共宜しくして互角なりしが500メートルに於て白赤を抜き赤危からむとせしをハードにて之れを防ぎ復又…

7号 波間の千鳥の5

さて第二日目の見物「職員競争」です。とくとご覧あれ。 「髪」とあるのは「髯」の間違いか。 第12回 職員競争 舵手 整調 五 四 三 二 一 白 秋山校長、後藤、小島、溝邊、引野、佐々木、花澤、 赤 西村教頭、西村(昴三)、原巽、羽山、内田、中村、高井…

7号 波間の千鳥の4

さて翌日、此の日は汽船も雇わず続きを再開します。 クラブの名前がCNなのかESなのかよく判読出来ず不明なのですが、ご了承ください。寄宿舎生代表のチームも出場、高学年のチームがそろそろお出ましです。 6月4日 床を蹴って着物を着かへ帯を半ば引きつつ…

7号 波間の千鳥の3

さて第一日目の後半です。6回を終えた所で風向きが変わります。 そこを圧して7回は撃剣部と柔道部のたたかい。ボートの経験は無いが腕っ節にかけてはいずれも劣らぬ剛力揃い。現在ではオールもカーボン製で独りで持つ事も出来ますが、一昔前までは木製で到…

7号 波間の千鳥の2

まずは第1回から5回まで 第1回 使用艇高等小学校の叢雲、稲妻 距離800メートル号砲一声赤白共に猛進せしが白の腕や勝さりけむ赤を抜いて好調子に漕げば赤はいらって略200メートルの所にてハード功を奏し白に先き立ちしが惜しいかな調子乱れて遂に決…

7号 波間の千鳥の1

付録の一章、校内の端艇競漕の記録です。対戦するのは学年合同、寄宿舎生、なんと教員も加わってのおおさわぎ。 なかなか楽しいのでごらん下さい。この時代の教師像というと、どうしても自分なぞは「夏目漱石」などのイメージが… 口ひげを蓄えた「くしゃみ先…

宍道湖連合漕艇会の4

今回で連合漕艇は終了。以降の回は大荒れです。 舵手はあさっての方向(嫁島)に向かって進路をとり、汽船の注意は周囲の応援の声にかき消され、気づいた時には方向転換のために傍観船のなかへつっこみ、試合後対戦側の応援者に妨害をされたと抗議をする騒ぎ…

宍道湖連合漕艇会の3

試合の回数を経るにつれて、作戦もいろいろバラエテイに富んできます。 同時に昼ご飯も終えて疲れも出るのでしょうか、(まさか「きこし召す」なんてことはあるまいが…)不調の選手もあり。 第八回 赤、商業はアルタイにて南コース 青、師範はパシフ井ックに…

宍道湖連合漕艇会の2

短というのはいわゆる「カッター」というのでしょう。現在でも毎年「市民レガッタ」が大橋川で開催されています。 この時代は宍道湖の真ん中が舞台なのでしょうか。 両岸が平行になっているコースを漕ぐならば多分方向を定めるのが比較的容易かと思われます…

宍道湖連合漕艇会の1

今回は「近ポ歴研 所長」さんのブログによると一回しか開催されなかったらしい?連合漕艇会のはなしです。 これがなぜ継続されなかったかということは、終了したところで推測してみてください。 でははじめます。艇の名前が微笑ましい。 4.4 第一回宍道湖連…

琵琶湖遠征紀行の1

4.1 琵琶湖遠征紀行 破月 (8号附録 1頁〜12頁) 面吹き払ふ朝風も何となく心地よき、7月28日の早朝我学友会端艇部選手14名は威風凛々クラッチの音勇ましく馴れし艇庫を後にして、琵琶湖遠征の途に上りぬ。 回顧すれば、昨夏我部選手が琵琶湖上一嵐…