THE Broken Window

ガリレオの苦悩 The Broken Window: A Lincoln Rhyme Novel (0)


ガリレオの苦悩」  東野圭吾  文芸春秋 ISBN:9784163276205 C0093

「ThE BROKEN WINDOW」 JEFFERY DEAVER ISBN:9781439101094


こうしてみると、短編連載の極意というのが垣間見えてくる気がする。今回初めて「薫」が出てきた。
いかにキャラクターをくどく描写せずに物語に入らせるかというテクニックが見えて面白い。
テレビや映画のおかげでガリレオ福山雅治の顔のイメージになってしまったが、これは利点であるような。
ピーター・フォークコロンボ刑事であるように、また(私にとっては)ジェレミー・ブレットがホームズであるように、(ついでに「アルセーヌ・ルパンはルパン三世」ってか。おいおい)引っ付いちゃいましたね。
ゆえに、お遊びは控えめにさらりと流して、というところに作家の如才なさがあって可笑しい。
このシリーズ楽しめます。

「割られた窓」357/596頁まで進み。
ルーキーと呼ばれる「プラスキ」?君が大活躍しました。犯人はかなり焦り始める。
てーへん(大変)なんです、ホント。しかしプラスキ君「X−L」=「Excel」って何?と聞くなど、言語道断。
大丈夫かえ、キミ。調書はタイプライターで打っているのだろうか?

といっているうちに読み終えてしまった。ジェットコースター・ミステリー。
満足であります。手に汗握る展開。うまいなあ、この作家。ただそれのみ。
Cold Moonはまだ邦訳出てませんかね?