逆転のクレヴァス

幸運を招く男―私立探偵ジョー・シックススミス (ハヤカワ ポケット ミステリ) 前世の記憶 逆転のクレヴァス―クラッシュ・ブレイズ (C・NOVELSファンタジア) このミステリーがすごい! 2008年版 サイコ (2) (創元推理文庫 (531‐1)) サイコハウス (創元推理文庫)


「幸運を招く男」私立探偵ジョー・シックススミス  レジナルド・ヒル  早川ポケットミステリ1639 ISBN:4150016399 C0297

「前世の記憶」  高橋克彦  文芸春秋  ISBN:4163160906 C0093

「逆転のクレヴァス」 クラッシュ・ブレイズ 茅田砂胡  中央公論新社か1−52 ISBN:9784125010809

「2008年版 このミステリーがすごい!」 宝島社 ISBN:9784796661461 C0095

「サイコ2」 ロバート・ブロック  創元推理文庫 ISBN:4488531016 C0197

「サイコハウス」  ロバート・ブロック  創元推理文庫 ISBN:4488531032 C0197


ジェフリー・デイーヴァーのあとに、軽妙洒脱な英国ものを読むというのも乙かな。あまり期待していなかったのですが、どうしてどうしてレジナルド・ヒルをば侮ってはいけなかった。
ハードボイルドにしてはあまりにヘタレな探偵さんが、なぜか結構いい眼に遭いつつかなり行き当たりばったり。
窮すれば通ず、というのはこういう場合あたらないか?ともかくいい加減になんとかなるだろうという、あたふたしているのが笑えて「作家さん、遊んでるでしょ!」
と言いたくなる。楽しめます。


久々の高橋克彦。面白いけどおどろおどろし。怪談話にはあまり食指は動かないのになぜか選んでしまった。
ロバート・ブロックは、しまいには怪談のような、怪談でないような不思議な所で落ち着きました。映画はまた別の話になっているそうです。アンソニー・パーキンス見てみるかなあ…


言い忘れましたが「このミス」には海堂尊の書き下ろしが載っています。これは、他の本物色のための資料に。茅田砂胡は最新版クラッシュ・ブレイズ。金銀コンビが活躍。なんとエデイが誘拐されるという恐ろしい?おはなし。


橋本関雪展に行ってきました。
この頃に活躍した同世代の日本画家ってほとんど「神童」というか、十代はじめで既にそれなりの作品を描く腕を持っていたのだなあと感じました。本来、師匠だった竹内栖鳳(たけうちせいほう)も、横山大観もなんというかスケールがちがいます。
ちょうど学芸員さんの解説のある日でしたので、たのしく伺いながら見る事が出来ました。一見したらそうは見えないのですが、日本画って写生が命なので日常的に画材を観察していないとその対象物の姿を描く事が難しい。よって画業で有名な方は(この時代の方はほとんど?)自分専用に動物を飼育したり、広大な庭園を所有されていたようです。
この方も例に漏れず、数多くの犬猫、猿にピューマ?まで飼っておられたそうな。また、外国からモデルの為に人をつれてきて住まわせていたとか…
ちょっとスケールちがいます