颱風

あまり影響はないかもしれないが、一晩静観と思ってあわてて図書館で本を借りてきた。
が、やっぱり期待にたがわず余りに面白かったので明るいうちに一気に読み終えてしまった。

どうするんだよ、今晩を。
さっさと風呂は入ってしまったし、夕食も終えた。見ていないDVDでも見るしかない。
(TVは普段見ないし)

さっさと寝るかって、朝早くめが醒めるだろうなあ。
というわけで、何かしよう。風が強まってきた気配がする。


小さい頃「颱風」というのは恐ろしいもので、雨戸を立てめぐらしてラジオの「○○ミリバール」というNHKの颱風情報を聞きながら、息をひそめるようにして風の音を聞いていた。停電がしばしばあって、天井から下がった裸電球の丸い傘がクモの巣といっしょにふらふらと揺れていた光景を思い出す。
ロウソクと懐中電灯を卓袱台に置いて、そろりそろりと便所にゆくのも大騒ぎした。
淡々とした日常の中のちょっとした非日常の刻で、当然ながらみんな若かった。
ふと、思い出す。