向こう岸に行った人々

夜がはじまるとき (文春文庫)  向こう岸に行った人々


「夜がはじまるとき」  ステイーブン・キング  文芸春秋 ISBN:9784167705824 C0197

「向こう岸に行った人々」  向こう岸の演出家野田秀樹 ISBN:4892150886 C0095

短編集「Just After Sunset」(2008)の後半翻訳。 強迫神経症を扱った「N」、「魔性の猫」ほかほか。特にお気に入りは「どんづまりの窮地」(A Very Tight Place)。
もう余りに迫真的で、こりゃあまた…。ちなみに朝食前に読み終えまして、それでも動じない我が鈍感さというべきか。いやあほんとにスリル満点。 話の納め方も最高!これがキングだ、という感じです。ただ、人によっては「お食事前後」に読むのは御薦め出来ません。長年「ぼっとん便所」で暮らしていた人間に取っては非常にリアル。想像力というより「記憶」を刺激して止まない絶品です。幼少の頃うちの母が下肥を畑に撒いていた姿を思い出します。
とまあ、関係あるようなないよなお話。

「向こう岸に行った人々」
日曜日にNHK FMの「松尾堂」を聴いていたら餃子の話をしていた。宇都宮に「餃子の銅像」があるという話があって、それは如何なる姿をしているのだろうとふと思った所。ふと視線を落とすと、この本の中に写真が!言わずと知れた「行ってしまった例」であります。どんなものかを知りたい人は多分どこかに画像があるでしょう。あえて、具体的にはもうしあげませぬが、しかし。そういえば、ここのあたりにも似たような建築物があるのですよねえ。あまり具体的にいうと差し障りがあるのですが。「メテオプラザ」とか「ラ・メール」とか。(なら言うなよ、と自分つっこみ)
それにしても流石は野田秀樹、この饒舌とそのスピード感、たかがエッセイの筈なのに無茶苦茶あり。スポーツカーでダッシュ!という感じがしてびっくりする。文字なのに文章なのに何故?