島根の日本海

昨日は珍しく一日晴天でした。梅の花もそこここで開き始め、椿の蕾もほころびはじめています。
余りによい天気にふらふらとドライブ、出雲地方から大田(おおだ)の石見地方まで9号線沿線の海岸を眺めてきました。
気の向くままに昔の街道筋の狭い道路を抜けた港で思いがけず古民家に出会い驚嘆してみたり。

といいつつごらんにいれるのは、島根県東部島根半島の「小伊津」というところの海岸です。先日久しぶりに訪れたのですがやはり見ているだけで怖い海岸線。なにが怖いってこの断層が土中から立ち上がって山をなしているわけです。下の方にちょこんと見える「車」の大きさからその崖の大きさを想像していただけるでしょうか。普段でも地響きのように海が唄う音響効果もあいまって、迫力満点なのです。


ここらあたりの海岸は本当に荒れると巨大なテトラポッドが道路を「散歩」するという話です。(実際に道路の真ん中に居坐ったそれを見たという人あり)鬼の洗濯板のようになった岩盤には岩海苔が生えて、地区の婦人たちが命がけで寄せ来る波濤をよけながら手で収穫した「十六島海苔」(うっぷるいーのり)はこのあたりの名産。

また、有名な(?)「猪目洞窟遺蹟」(いのめーどうくついせき)はこの近くにありますが、まだ訪れる勇気が出ない。壮大な風景がお好みでしたらそりゃあもうお勧めスポットです。私には悪夢のもとなんですが。(昔から海を見るだけで怖いので)

ちなみにコンクリート基礎のようなものが見えるのはなにかの公共施設の跡で、建設してはみたもののテトラポッドが闊歩するような道路際とあって、海が荒れたら物騒なだけの建物を使用するのは無理ということで結局取り壊しになったということだったかと思います。初めて訪れた時はまだ建っていたかなあ。あれはもう一昔以上まえのことでしたっけ。