逆風の街

最前線―東京湾臨海署安積班   逆風の街

「最前線」東京湾臨海署安積班  今野敏  角川春樹事務所 ISBN:4894569779 C0093

「逆風の街」横浜みなとみらい署暴力犯課  徳間書店 ISBN:4198617740 C0093

手堅い一冊。ところで村雨刑事は独身の設定か?と関係のないことを考えてみたりする。「逆風の街」はRなんとか指定致したく候。ちょっとハードであった。やくざは「いつも本気」だから普通の市民が戦っても気合いが違うから相手にならない、というのはよく分かる気がする。立ち上がりの勢いが勝負を分けることはままある訳で。そこでひいてしまう事の多い自分みたいなのは勝負事には向いていないなあとつくづく思う。


霙が朝からずうっと降っています。気分が落ち込むというより、ささくれ立ってきております。「最前線」の短編のひとつに天気の具合で人々の間にいらいらが生じて事件が起きる、というのがありますがそんな感じ。こういう時こそ物言いは慎重に…とできればよいのですけれども人間が出来ていない。


そういえば青空文庫の世界版「グーテンベルグ」のサイトについて。「gutenberg」 で検索すると出てきます。著作権のきれた名作作品をボランテイアがテキストにして書き起こしています。同じくボランテイアによる朗読作品もあります。モンゴメリの作品は「オンタリオ」の女性みたいだからカナダの方でしょうか。日本語の朗読は「奥の細道」くらいかしら。