子どもを殺す子どもたち
「四度目の氷河期」 荻原浩 新潮社 ISBN:9784101230351 C0193
「子どもを殺す子どもたち」 福島章 河出書房新社 ISBN:4309243363 C0036
荻原浩を読み散らかす。あまり褒められたことではない。
後ろにある北上次郎の解説を読んで納得する。そうか荻原浩の作品にはからなず「ひねり」があるのかあ。
「押し入れのちよ」も「いとしの座敷童」もとっても好きですが、気づかなかった。
多分自分の方に問題があるなあ。どうみたって幽霊に座敷童にと超自然なものが出て来てもいっこうに変だと思わずに読み進めるところ。 面白いんだから良いと言えばいいのだけれども。
ネアンデルタール否クロマニヨン人が父親だと語り手が思い込んでいるのを(それも舞台は現代だぞ)「まあそれも有りなんだろう」と考えてしまう所尋常な感覚ではないのかもしれない。
おもしろい仕掛けのお話でした。満足満足って、本当に読み散らかしですみません。
福島章は多分何冊か読んだことがある。「天才の精神分析」はたしか読んだはず。
精神世界というか精神病理関係にのめり込んでいたのはかなりの昔。今回は最近世を騒がせた少年少女による殺人についての話。
わかりやすい語りで納得の行く論理でもあります。自分もアスペルガーかかっているので少々読んでいて痛い部分はあります。
神戸の少年事件については読んだ事が無く今回初めてその詳細を知る。
あまりに無惨すぎて情報に触れることをしなかったのだ。
なんだかよく雨が降ってかつ大気が冷たい。
葉っぱが全部落ちてしまった椿の一本の芽が青くなって活き上がって来たようであり。 楽しみです。