ゴールデンスランバー

歯と爪【新版】 (創元推理文庫)  ゴールデンスランバー



「歯と爪」 ビル・S・バリンジャー  創元推理文庫 ISBN:9784488163044 C0197

ゴールデンスランバー」  伊坂幸太郎  新潮社 ISBN:9784104596034 C0093


名作とは聞いていたが、なにしろどうかすると四半世紀以上前にうちの親父の本棚にあっても不思議ではないような創元推理文庫。いまさら出会うことは無かろうと思っていたら、なんと今年の6月に新版!感動である初版が1977年で2005年までに27版。それも当然の名作だった。
コーネル・ウールリッチのような題材なのだが、全然古びていないし文句のつけるところがないくらいに丁寧に書かれてある。名作とはこういうものなのだなあ、と感心させられる。
訳者は大久保康雄。外国文学の名作といったらあのころこの人が一手に引き受けていたのではないかと思われるくらいの人。謎解き部分が読めないように袋とじにして当初は刊行したそうだが、そんな小手先の売りなど必要の無いものだった。この作品の良さを分かるにはある程度の数のミステリーを読み込む必要があるかも知れないが。


ゴールデンスランバー
先日一度読みかけて脱落。再度の挑戦。始めの所で話と視点がころころ替わるので、そのペースがわかるまでが辛かったのだ。要領が分かったら今度は止まらなくなり。しかし徹夜というわけにもゆかず眼が潰れるので、途中省略。話が替わるパターンに慣れると、回想シーンの要所要所にちゃんと伏線がはられてているのがわかる。なるほど最後の所でこういう風になるのか、とそのつど引き返してちょい読み。邪道ではあるけれどこんな読み方ができるというのも面白い。さすがは伊坂幸太郎。全部はじめから通して最後まで読むときにはもっと楽しく読めそうだ。

たしかに、映画化したくなるよなあと同感。堺雅人のキャラに適合しているではないか、まさに。結局この撮影では仙台の観光を全然できずに下水道ばかりだったというのが笑えますが。これも見てみたい作品となりました。まあ、その前にちゃんと読み終えろよというつっこみがくるかな。この題名を聞く度に頭の中に犬の画像が浮かんでいたのは、なるほど「ゴールデンリトリバー」と音が似ているから?何と単純、何と情けない連想力。

なんと日中の気温摂氏37度を越えたとかいっている。なによそれ。
日向に出た途端「微熱」状態かよ、って生命危ないし。この数日夜は木のフロアーにヨガマットだけ敷いて寝ています。横向きになると骨のゴリゴリする音がする。