客商売

そういえば、昨日行った大型書店で突然構内全体にひびくような大きな声で老人男性が「買わんにゃいけんのかい!!!」と怒鳴る声がして驚いた。「え〜、だから買えっていうのか!」と、明らかに凄んでいる。
お〜お〜クレーマーかよ、と思っていたら数分して、「ひっく!」と今度は女性の声。
声をあげてしゃくり上げる若い女性が、男性に付き添われて目の前を通って行った。
お客様は神様。そこにつけこむクレーマーだっている。本という売り物を守るか、いかにして迷惑客を制止するかという難しさがあるよなあ、と半ば同情しながら後ろ姿を見送った。


うん、でも「泣いたら負けだからね」と同時に思う。人それぞれだろうけど。
泣くなら他人が見ていない所で。だって悔しいじゃん。
前勤めてたとこではぶちきれて泣いたの2回だけだった。人前では涙見せた覚えない。
客に向かって電話でキレたのも、一回だけ。毎日数十回はとっていたのだから、なかなかなもんだ。
とまあ自画自賛してみる。
頑張れよ、と背中にエールを密かに送ったりする。
場数踏んで、あんな奴などかるくあしらえる「上等の仕事人」になれよ。