そばのはし

ごはんは食べたのだが、それでも何か欲しい。今回は食欲に負けて「そばのはし」を茹でる。

松江城の横、島根県物産館で見つけてからたびたび買い込んでいます。文字通り「蕎麦の端」なんですが、蕎麦屋さんの製造工程でできるらしい。長さも短め、細いので3分ばかし即席麺みたいにただ茹でて出来上がり。好きなだけ掴んで鍋にバラバラ落とし、ゆで汁のまま出汁醤油をちょいと加えるも良し、湯を切って好きなもので合えるもよし。
本格的蕎麦麺ですから添加物もなく味も良し。というので夜食にもってこい。なにしろアウトレットものですから値段も安い。


食欲に負ける前に活字に向かえばよいのですが。そういえば昨日ついつい「愛しい骨」のはじめのところを本屋で「つまみ食い」。やはり原語で読み始めたものは、そのまま読み続けた方が味がよいかなと反省。変に訳語にこだわりが出るような気がします。ここはこう訳したらどうなるんだろう、てなぐあいに。ほとんど読解力はない癖に。


主人公が父親に心の中で初めて呼びかけるところがありまして。「まだ死んでいないのか、父さん」だっけか。何となく脳内変換では「まだくたばってなかったのか、親父(あるいは、くそジジイ)」となっていまして、一気に違和感。
どっちが話のながれからして正解かよくはわからんが、この場合父親はもと裁判官?(あるいは法律家?)で息子は家出同然に職業軍人になって何かの事情で退役して家に帰って来たその日。
数ヶ月前からその弟の骨が誰かによって家に届けられ始めたという設定でして。この息子には何だか一方的にしろ父親に対して葛藤があるらしく、軍隊時は父親からの手紙を開封もせずに送り返すことを繰り返している。(母親は弟を出産時に死亡?)
そこでそんなにお行儀のいい言い方をするかどうか、という気がするわけで。

まあいいや、とにかくこれから暫くまた読み始めましょうか。秋の夜長。
ようやく雨もあがってきた模様。