Bone By Bone

Bone By Bone (A Mallory Novel)



「BONE BY BONE」 Carol O'Connell  berkley novel ISBN:9780425231050

邦題「愛しい骨」読んでいるうちは一体何がメインなのか迷っていたのですが、結末まできてなんだか納得。これ、みすてりーというよりノアールなのでしょう。一応殺人を追った話にはなっている。キャラクターのつくりかたがオコンネルだけあって、強い女を書かせたら絶品。特にこのハンナという女性。


Shell Game(=「魔術師の夜」?)だったか、ペーパーバックを読んだ後で邦訳を読んだら涙流す程感動した件がえらく陳腐なものにすり替わっていて、以来オコンネルに関してだけは原作を先に読むことにしている。
難しいんだよなあ。ただ日本語として移し替えるならまだ容易かもしれないが、多分この作家「詩人」としての言葉遣い、リズムが見事でこれを日本語として表現するのは至難の業なのだろうと思います。今回の「タンゴ」のリズムに合わせて踊る二人の姿がどこまで日本語に勘案?されているのか興味がなくもないが、イメージ壊したくない気もして微妙なところ。いつか手にとって読む機会はあるかもしれない。


ということで、漸くキングの「ドームの下で」にとりかかれる、と思いきや外にこれを持ち歩くのは大変だよなあ。が、そういう時ぐらいしか読めない、時間がとれない。覚悟が要りますな。週末おでかけするにあたり、どちらにしろ出先でなにか本を手に入れるならば、移動は数時間なのでiPodを持参するのが正解かしらんと悩みつつある。やっぱり活字中毒者の意地で弁当箱一つ分なにはともあれ犠牲にして持ちあるきますかねえ。
デイーヴァーのBurning Wireのペーパーバックにも出会えそうな予感もするのだけど。