リーバス警部

ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること  死せる魂―リーバス警部シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)  蹲る骨―リーバス警部シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)   湖は餓えて煙る (ハヤカワ・ミステリ1839)



「ネット・バカ」インターネットがわたしたちの脳にしていること  ニコラス・G・カー 青土社 ISBN:9784791765553 C0030
「死せる魂」リーバス警部シリーズ イアン・ランキン 早川ポケットミステリ1693 ISBN:4150016933 C0297
「蹲る骨」(うずくまる ほね) イアン・ランキン 早川ポケットミステリ1700 ISBN:415001700x C0297
「湖は餓えて煙る」ブライアン・グルーリー 早川ポケットミステリ1839 ISBN:9784150018399 C0297




「ネット・バカ」は現役の小学校教員には是非とも読んでみていただきたい秀逸な本。昔我が子の小学校時分の担当教師に私がキングの「IT」(文庫本)を読んでいるのをみて「まあ、なんと厚い本をお読みで」と感心されたことがある。キングでなくて「厚い」ところを評価されたところでがっくり来たのを思い出すのだが、とりあえずこの本読んでみて欲しい。


先日小学校の子供を持つお母さんたちの雑談を漏れ聞いていたら、小学校一年生の子供達のなかに集中力を欠いた集団が発現しているらしい。一人二人くらいならば、と思っていたら半端でない数なので担任教師の手に負えない数が授業参観の最中に教室から前庭に出てふらふら、二学期を過ぎても「授業」の呈をなさないという話。
「ひどい親がいるもんだ」と思いながら聞いていたのだが、この本を読んでいるとそういう原因とは思えなくなって来た。怖いです。子供を持つ身でなくとも、ネット中毒の兆候を感じている人は必読の書。う〜む。唸るしかなし。



連日雪かきの単純肉体労働をやっていると余り頭を回転させたくなくなる。と言うことでは似合うリーバス警部シリーズ。
鬱鬱とした話の展開。しかも分厚いハヤカワポケットミステリ。炬燵にはまり込んで活字を追うという設定には非常に似つかわしく。
が、やはりこれは最新作から遡って行く(自分にはありがちな)方法はまずかったかも。
辛いだけだった。イアン・ランキンは自分の嗜好品にはなり得ないらしいことを、知る。ま、いいか。
レジナルド・ヒル、ル・カレ、フロスト警部、は好みなのにねえ、何故だろう。



上記と同じ意味で選んだ「湖は餓えて煙る」これも不渡り。文章に難があるわけでなく、ただ趣味が違う。基本的に鬱鬱と悩みまくる深刻な記憶の世界というのはお好みでないので仕方ないところ。
話的にはちゃんとしておりました。「このミス」で上位でしたっけ。だから選んだんだっけ。
とりあえず、「分厚い早川ポケットミステリを冬の夜長に眼をしょぼしょぼさせながら読む」という目的は達したのであります。



あるいみ雪にふりこめられて幸運であったかも。
友よりDVDがお借りできてそちらも集中して見れたし。ああ、天国天国。
一日だけ子供が置いて行った安物赤ワイン?を飲んで夜中に七転八倒したけど。もうアルコールは体に合わぬらしい、ていうかへべれけになるまで飲んじゃう自分が怖いっす。年明けから反省。