悪名の棺

風をつかまえた少年  悪名の棺―笹川良一伝  モップの魔女は呪文を知ってる (ジョイ・ノベルス)  好き勝手 夏木陽介 スタアの時代



「風をつかまえた少年」  ウイリアム・カムクワンバ 文芸春秋 ISBN:9784163730806 C0098

「悪名の棺 笹川良一伝」  工藤美代子 幻冬舎 ISBN:9784344019027 C095

「モップの魔女は呪文を知っている」  近藤史恵 実業之日本社 ISBN:9784408504841 C0293

「好き勝手 夏木陽介」スタアの時代  轟夕起夫 講談社 ISBN:9784062165112 C0074




その昔娯楽といえば兄弟の教科書の盗み読みくらいしかなかったアノコロ。慰めの一冊に「発明工夫」の雑誌があった。
多分きょうだいが持っていた雑誌の付録だったのだと思う。読める活字がなかったからそれはもうすり切れる程眺めていたものだったけど、結局発明工夫するには脳みそが足りなかった。それでもあのころのワクワク感は覚えている。
母国語でない英語の教科書を読み解いて自家発電機を組み立てるという偉業を成し遂げた14才のアフリカの少年。
まだ23才というこの男の子がこれからどのような人生を送るのか。楽しみのような、心配のような。資本主義に汚染されないでね。

「悪名の棺」
これぞノンフィクションという感じである。生前は悪評しか喧伝されなかったこの笹川良一という人物について眼から鱗。是非とも近代日本史を語る必須読書本として読む価値有り。明解かつ冷静な文章が気持ち良い。

「モップの魔女は呪文を知っている」
近藤史恵さん、上手い!このシリーズもまだまだ読みたい!ミステリーとしても上質かつ人生論?としてもじ〜んと来ます。本当に決め台詞があまりに効果的でまいった。

「好き勝手 夏木陽介
いったん喧嘩をしたなら、どんなに汚い手を使っても勝て!と少年の頃から叩き込まれた、しかし「可愛い顔」の兄ちゃんが映画界にひょんなことから入ってしまった。スタアとなった彼が好き勝手に縦横無尽に跳ね回った思い出を語る。
石原裕次郎は軟派だけど、こちらは硬派。同じ時代に活躍したわけだけど一匹狼タイプで対照的。
浮いた話が全然出ないのは意図的なのかもしれない。
裕次郎よりこちらの方が自分的にはアイドル。昔から元気で精悍なタイプが好みだったのだ。って裕次郎はもう少し年上の世代のアイドルではある。

今年になってから毎週末雪かきで終わっているような気がするのは気のせい?
大寒波のせいでまた朝から雪かき。午前中2時間午後3時間。前回は雪が湿っていて着雪のせいで倒木が頻発したが今日のはパウダースノー。地吹雪になっていったん舞い上がると何も見えない。
午前20センチ、午後20センチ、問題は今夜で、どれくらい積雪するだろうか。
道路に面した路肩部分は融雪しだすとそこにシャーベット状の雪が溜まって壁になる。壁になると駐車場から出られなくなるのでそこは必ず始末する必要有り。
除雪した場所が30分もしないうちにまた雪溜まりになるという、賽の河原状況だがこれを一気に除雪するとなると一苦労なのでやらないよりもやった方が絶対に有利。
といいつつ、今年は3年分くらいの雪かきしたような気がする。松江市センター試験受けた学生君たちは大変だったろう。 お疲れさまでした。