字幕の花園

コロヨシ!! 幽霊たち (新潮文庫) 仕訳と図表でわかる法人税の実務ガイダンス 女の絶望 字幕の花園 徹底図解 よくわかる手形・小切手の実務 矜持 (競馬シリーズ)



「コロヨシ!!」  三崎亜記 角川書店 ISBN:9784048740142 C0093

「幽霊たち」 ポール・オースター 新潮社 ISBN:4102451013 C0197

「仕訳と図表でわかる法人税の実務ガイダンス」 森本好昭 税務研究会出版社 ISBN:9784793118487 C2033

「女の絶望」 伊藤比呂美 光文社 ISBN:9784334975487 C0095

「字幕の花園」  戸田奈津子 集英社 ISBN:9784087805192 C0074

「よくわかる手形小切手の実務」 佐々木光雄 日東書院 ISBN:4528018144 C1033

「矜持」(きょうじ) デイック・フランシス&フェリックス・フランシス 早川書房 ISBN:9784152091857 C0097



飴と鞭。美味しいものの間に面倒なものを挟むか、面倒なものの間に甘いものを挟むか、どうにでもとれるけれども。余り面白くもない実用書ばかりでは流石に食欲が減退するのでそれはそれ、飴と鞭で誤摩化すのであ〜る。


期待の「コロヨシ!!」読み始めて「あれ?わたしは鴨川ホルモーをまつがえて借りて来たのか」と表紙を見直し。また読み出してこんどは宮部みゆきの「ドリームバスター5」だったかしらん?と混乱す。いやちがうんだ違う!と気がつかぬ間に青春小説がいつのまにか…ずぶずぶと「三崎亜記」の不穏な世界に首まではまって身動きつかなくなっているのに気付く。えらいこっちゃ。恐ろしいのはいまだに「西域」という世界が全然見当つかないこと。
三崎亜記の世界は怖くて面白いのだ。鴨川ホルモーみたいに映画になったら…と思わなくもないが、やはり映像化されたらイメージ壊れるのだろうなあ、と断念す。これでいいのだ。でも「掃除」見てみたい。



オースターの不条理小説。サリンジャーみたくに疎外感とか冷たいものを感じさせないところに好感が持てる。これを舞台化?えらく脚本が大変と思ったらおおもとが戯曲だったとちらりと書いてある。ならあり得る。この展開を舞台にするなら余程の脚色がないと無理っぽい。三部作のなかの一冊とあるので、他のも読んでみるかな。


伊藤比呂美の面白さは、何処から何処までが本当なのかわからないところ。どこかに「詩人は嘘つき」だとかいたのを読んだことがなかったっけか。いいねえ、この啖呵の切り方お見事。


戸田奈津子といえば字幕翻訳家?の第一人者。スターとのおつきあいも長いので、たのしい裏話も聞ける。字幕ではいつもお世話になっております。けど、表装のドピンクは手に取るにはちょっと勇気が要る。


「矜持」言わずと知れたフランシス。鞭を持ったマリリンばりのブロンド女に脅されるというのはコミカルで笑えました。楽しく読めたなあ。もうフランシスが読めないと思うとこれからが寂しいです。


インターハイレベルの高校生に遊んで(鍛えて、ではない)貰ったら、今日は筋肉痛。とても貴重な経験でありました。ありがとうございました。「頑張って下さ〜い!」と声援を受けながら、おばさんは喘ぎながらヘアピンに突進するのだ…。ぜいぜい…


ちなみに今回の法人税と小切手関係の二冊の実務書非常に解り易かった。