黙示録

阪神淡路大震災のときも、9・11テロの時もテレビ画面を見ながら「何かの冗談だ」と信じられなかった。今回も同じ。肌が粟立ち体がひやひやしてくるのが感じられて、「うそだろうそだろ」とつぶやいて…
嘘でも冗談でもないのだね。その上に原子力発電所のこのありさま。原爆被災やチェルノブイリ、原子物理学の書をずっと読み漁ってきたからこそ、その先がずんずんと見えて来てしまう気がする。バラード、ネビル・シュートの世界が現実になるとしたら…私はその世界に「立ち会う」ことになるのだろうか…

しかし私たちは「アトムの子」だ。テレビとともに生まれ育ち、パソコンが夢と言われた時代から数々の夢が実現してきたその過程を「この眼で実際に見て来た」世代でもある。「なにもなかった」時代を知っている、それが私たちの強み。