ハリウッド100年のアラブ

父として考える (生活人新書)  ハリウッド100年のアラブ―魔法のランプからテロリストまで (朝日選書)



「父として考える」  東浩紀宮台真司 NHK出版 生活人新書324 ISBN:9784140883242 C0236

「ハリウッド100年のアラブ」魔法のランプからテロリストまで 村上由見子 ISBN:9784022599155 C0374

そういえば、この作家の小説が図書館の棚にあったなあと考えながら小説のかわりにこの対談集にてお試し。
上野千鶴子を必死に読んだ自分にとっては「おひとり様の老後」がなにゆえそんなに「ケッ!」と言われねばならないのかよくわからないが。幼い娘にでれでれとなっておる著述家業のおふたりが語る「子供を持ったが故に考えたこと(感じたこと)」を語り合うと言う対談集。
自宅で仕事している父親ということで、子育て感覚についてはまあ多少まともな意見はお持ちのようだけれど、さすがに都会育ちの東大卒などという経歴だけあってちょっと庶民には難しいというか、少々子育ても他人事風に見ることのできるような生活の余裕をお持ちか。
そうかあ、博士号?をとるまでの候補生に月20万円、取ってからは40万円の援助金が出る制度があったのか、ってそれ庶民まともに働いてもそんな金もらえないし。なんなんだ、と関係ない所であきれたりする。とまあ辛口の感想になったのは、上野千鶴子をけなして?くれたせい、とまあそれだけのこと。このお二人の奥さんのお話も聞いてみたものである。さて。


「アラブ」のお話。
映画ファンはいうまでもなく、中東の歴史をわかりやすく勉強したいむきには非常におすすめの本。たいへん示唆的な本です。
ちょとひとことでは言い表せませんが、愕然とします。進めば進む程辛口も辛口、激辛の語り口になるのですがそれもむべなること。おそるべし。プロパガンダというものの恐ろしさがよおくわかります。こころして読むべし。ひとのこころと思い込みのこわさ。