重力ピエロ

名門大学の「教養」 東京大学・慶應義塾大学・京都大学・早稲田大学・東京藝術大学 (NHK爆問学問)  重力ピエロ  モルフェウスの領域



NHK爆問学問「名門大学の教養」  主婦と生活社ISBN:9784391139846C0095

「重力ピエロ」 伊坂幸太郎 新潮社 ISBN:4104596019 C0093

モルフェウスの領域」  海堂尊 角川書店 ISBN:9784048741538 C0093

名門を標榜する守勢の立場となると苦しい。太田光の自由自在の攻めに脂汗のでた教授連もいらっしゃったようだけれど、「大学に何をしにゆくのか」という真っ向からの問いに誠実に答えようとすればこんな議論になるわけだ。こんな面白い教授連が居るなら目指そうではないか、とのちに受験生が志望理由にこの番組を挙げたというからその価値はあるかも。
東京芸大とかのあたりは飛ばしてしまったけど、面白い本だったといいつつ太田光の語ることばを完全に理解出来る人間がどれくらいいるかしらんなどとも思う。これでタレントとして公の場で堂々と視聴率獲りつつ場を確保しているという現象は「オタク」の強さかといいたいが、それだけじゃあ済まない。古今東西みたこと無いキャラだし。


伊坂幸太郎の「重力ピエロ」そろそろと読む。弟はスーパーマンかよ。伊坂幸太郎の「仙台」は実はパラレルワールド
ゴールデンスランバーもだけどえらく不穏で不気味なな世界でもある。おなじみ?のキャラも出て楽しめた。


海堂尊はだんだん小説家として下手になりつつあるのか?と激しくおもった今回の本。
半分くらいまで話は核心でないところのわけのわからない表現のなかで漂い、ひょっとして「エンターテイメント」でなくて「文学」の領域を目指し始めたか?と思わせる。
ファンでなけりゃ、そしてお馴染みのキャラが出ていなかったらとっくに読むの辞めるぞと思ったアタリから話が動き始めた。
これが雑誌の連載だったようで、多分当分の間読者はわけのわからん状態で据え置かれたんではないかと同情する。とまあ、ボロクソに言ってしまったがお話はとりあえず(とりあえずかよ)ちゃんと終結するのでご安心を。
海堂ファンならお読みになって大丈夫。初めての方にはお勧めしません。ファンタジーというよりSF寄りになってきた桜宮シリーズでした。