ストーリセラー

Story Seller〈3〉 (新潮文庫)  Story Seller〈2〉 (新潮文庫)  図説|ウィリアム・モリス―ヴィクトリア朝を越えた巨人 (ふくろうの本)  バイバイ、ブラックバード  先生、キジがヤギに縄張り宣言しています! 「鳥取環境大学」の森の人間動物行動学



「先生、キジがヤギに縄張り宣言しています!」鳥取環境大学の森の人間動物行動学 小林朋道 築地書館 ISBN:9784806714194 C0040


「バイバイ、ブラックバード」 伊坂幸太郎 双葉社 ISBN:9784575236958 C0093


「図説 ウイリアム・モリス」ヴィクトリア朝を越えた巨人 ダーリング・ブルース 常田益代 ISBN:9784309761138 C0371


「Story Seller 2」面白いお話再び売ります 新潮社ストーリーセラー編集部編 ISBN:9784101366722 C0193


「Story Seller 3」面白いお話またまた売ります 新潮社ストーリーセラー編集部編 ISBN:9784101366739 C0193



週末おでかけするので本が進まないだろうからと借りる予定はなかったのに、面白い大学教授シリーズの新刊をみつけてしまったためにしっかり借りる羽目になる。なんと今回はとうとう海水に棲む生物水槽まで研究室に導入される。

亀に「うどん」とか「そーめん」とか名付ける感覚も凄いかも。まさに行き当たりばったりという感じがしなくもないが、まあ生物学とはそう言うものなのかもしれない。相変わらずマイペースのこの教授、とても楽しいので(生徒さんはどうか知らぬが)どうぞずっとこのシリーズ続きますように。

伊坂幸太郎ってどうやってこんなキャラの発想ができるのか不思議。大当たりはしないと思うが、この主人公を堺雅人に演じさせたらまさにはまり役なんじゃないかと思う。ゴールデンスランバーといい、この作家のキャラにはまりますね堺雅人
初の「ユウビン小説」なのだそうですが、これなら最後に一冊の本になったのを読みたい。

「ウイリアム・モリス」のエネルギーには驚愕。しかしどうやって絵柄の版下をつくったのかその技術というか仕組みをみてみたい。またどこかで画集を探して眺めるも良し。

ストーリーセラー、おいそこまでやっていいのか、ある意味「犯罪」だろうと思うくらいに当代売れっ子の作家集めて書かせた中編小説集。おのおの作家一人で十分売れるのに、言ってみれば高級菓子の詰め合わせで読むも勿体ないくらい。
読み散らかしていると罪悪感さえ感じる。おかげで今まで未読だった作家の数人読めたわけで、ある意味これは出版社の計略やもしれぬ。それにしても贅沢。

「まっさん」などは、わざと今まで読まなかったのだが(余りに上手すぎるのが判っているので、はめられるといまいましい)やっぱりこの人、玄人はだしとはこのことである。歌が唄えて、話も面白くて、物語も書けて、こりゃなんだ。
沢木耕太郎を読み飛ばしてしまうという、罪悪感。もっとしっとりした環境で読まないと勿体ないと思いつつ。 やれやれ、罪な本なのであった。