敵は海賊・正義の眼

マヤ・アステカ遺跡へっぴり紀行 ――メキシコ・グアテマラ・ホンジュラス・ベリーズの旅  しゃばけ  敵は海賊・正義の眼 (ハヤカワ文庫JA)  祝もものき事務所2 (C・NOVELSファンタジア)  RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女 (カドカワ銀のさじシリーズ)




「RDG レッドデータガール4」世界遺産の少女  荻原規子 ISBN:9784048742047 C0093

「祝もものき事務所2」 茅田砂胡 中央公論新社 ISBN:9784125011769 C0293

敵は海賊・正義の眼」  神林長平 早川書房 ISBN:9784150308933 C0193

しゃばけ」  畠中恵 新潮社 ISBN:4104507016 C0093

「マヤ・アステカ 遺跡へぴり紀行」メキシコ・グアマテラ・ホンジュラスベリーズの旅 芝崎みゆき ISBN:9784794217639 C0095


成り行きが皆目わからなかったこの物語も、ようやく謎が解け始めたようである。主人公である少女は相変わらず自覚出来ない様子ではあるが男の子の方は徐々に真実に近づきつつあるらしい、というところで今回は終わり。さて「学園祭」で何が起きるのか、と期待を持たせて次巻の5へ。うむむ、次巻で一気にケリがつくのかもしれない。それにしても仄めかされた姫神さんが誰であるかという話、こんな展開とはついぞ考えず。さすが荻原規子と感服。

もものき事務所2
今回はどろどろしすぎてイマイチ俗世に染まりすぎた感あり。次回に期待する。次作は天使たちの課外活動シリーズだそうな。


正義の眼
神林長平の別シリーズの7作めらしい。表紙にえらく可愛いクロネコどんが書いてあるのでファンタジア系かとおもいきや、 思い切り凶暴な黒猫型異星物らしい。<海賊というのは、主人公が海賊を捕まえる海賊課に所属すると言う意味らしい。にしてもこんなコメデイも書けるのねこの人は。読みたい!と思いつつあちこちから探して調達せねばならないようである。おいおい探して行くことにしよう。


しゃばけ
この作家、どんどん本棚に並ぶ数が増えてずううっと気になっていた。ファンタジー大賞も獲っているし。今回思い切って(そこまで勢いが必要か?)手に取ってみた。がはは、京極夏彦の世界を宮部みゆきが書いたような不思議な感触。どっぷりはまる。すごい。というわけでありったけを網羅する予定。


「マヤ・アステカ」
涙が出てくる程「マヤ神聖文字」が全編全ページ手書きで書き尽くされる感動の旅行案内。
あああ、四半世紀前紛争地帯だから入国困難不可能の世界だったかの地を、今や一般人の夫婦で踏破できる世の中になったのだなあと感無量。この文明の都市の繁栄期間が他の古代文明と同じく数百年のスパンであることをここまで実感させてくれる本はなかった。無茶苦茶すごいやん、と思ったら巻末の書誌資料の数に驚く。日本語でこれだけ資料が読めるのか。これをしらみつぶしに読んでいったら楽しいかもと考えつつ、しかし余程でかい図書館でないと揃っていないだろう。凄く面白い旅行記でもありますので、お勧めです。絵を見ているだけで楽しい。(のは自分だけ?)