ヘレン・マクロイ

幽霊の2/3 (創元推理文庫)  殺す者と殺される者 (創元推理文庫)


「幽霊の2/3」  ヘレン・マクロイ  創元推理文庫 ISBN:9784488168056 C0197

「殺す者と殺される者」 ヘレン・マクロイ 創元推理文庫 ISBN:9784488168063 C0197

玄人向けのミステリー、というか多分ミステリー読み初心者よりも相当読み込んだ読者層の方がより楽しめる逸品の二冊。初心者のみなさん、これを読んで世のミステリーのレベルをこの作品と思い込むと酷いことになるよ、と警告したくなる。
謎解き、キャラクターに物語の運び方いずれをとってもこんなにさりげなく上手く書かれている作品はほとんどない。変に梗概を検索して読んだら、謎解きの楽しみが薄れますのでここんとこは白紙状態でぜひ手に取っていただくことをお勧めする。
味は保証出来ます。こういう本に出会って読み進めている時間こそ「至福の刻」といえよう。


「私が明日殺されたら」強烈すぎて悪夢見る。夢うつつの中で「住居の周りに<掘>があるからこれは夢である」などど意識しなければ夢であると思えないところでまた自分につっこみ。アフガニスタンでは女性の仕事に「水汲み」があって、ということは堀を作れるほどの「水」がないのだということなわけで、根拠としてそれしかないというのもなんだかなあ。他に頭が回らないのかと思うわけで。

そういえば週末はセンター試験のようである。ちょうど自分の受験はセンター試験へと切り替わる前の年だったのを思い出した。面倒そうだったから浪人しなかったのよね、と言ってみたいものだがはっきりいってお家にお金が無かったというのが正しい。それだけの「投資」できるような家庭であったらどうだったかと、考えてみるも無駄ではあるがやはり別の人生進んでいたろうなあとおもうんである。はい。しみじみ?