眼福

ダークシャドウ見て来た。テイム・バートン監督の映画は初見参。(ん?海賊どもは、あれバートン監督?)気にはなっているのですが、ジョニー・デップの白塗りを見る覚悟?がその都度結構要るのだ。それにしてもジョニーって不思議な俳優さんですねえ。特別に男前というわけでもなし、素顔より白塗りの顔の方がなぜかしっくりくる。(これは自分だけか?)

なにが魅力的って、どの映画みても相手役の女優さんが最高級に美しくみえる男優さんというところ。今回は複数人の女優さんがそれぞれ見惚れるくらいに美しい。ミシェル・ファイアー?のあでやかさに脱帽。何百年も生きていて歴代の肖像がずらりと並んだ場面、途中で突然キュビズム初期風に代わっちゃうとこなど、にやりとさせられ。台詞とかも、きっとここで英語圏の人からは笑いが起こるんだろうなあとか思うような、くすぐりも満載。Scriptがどこかで公開されたらギャグなんか確認したいものである。

残酷で少々グロくて、でも純愛で、でもなんだか魔女に同情したくなる。「淋しいのよ!お互い怪物同士で仲良くしてよ」などと脅迫かたがた懇願するあたりとか。皆様、ゆめゆめ女を手玉に取ってもてあそんではなりませぬ。たま〜に「当たり」でこんな目に遭います、なんて警告したくもなるなんだか「ふかい」映画でありました。
それにしても成金ゴシックな館のデザイン、衣装豪華な美女満載の女優陣、しかも演技派!という、お腹いっぱい眼福眼福。たまにはこんな映画見て楽しまなけりゃね。お金の使い方よおく知ってる監督さんという感じである。